猫トイレは毎日使うものなのに、種類が多くて選び方が分かりにくいアイテムです。「カバー付きがいい?」「システムトイレって何?」「どのくらいの大きさが必要?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、猫トイレの選び方を、大きさ・形(カバーの有無)・トイレの種類・猫砂・置き場所と数の5つのポイントで整理しました。環境省のガイドブックや獣医師監修の情報をもとに、タイプ別の違いや、猫がトイレを嫌がるときのサインもまとめています。

カバー付きのトイレのほうが、砂が飛び散らなくてニオイもしなさそうですよね。そっちを選べばいいですか?
- 猫トイレを選ぶ5つのポイント
- ちょうどよい大きさの目安
- 箱型・カバー付き・システムトイレ・自動トイレの違い
- トイレの置き場所と数の考え方
- 猫がトイレを嫌がっているサイン
結論:大きさは「体長の1.5倍以上」、カバーなしの箱型が基本
結論:まずは十分な大きさを確保し、猫が使いやすい形を選ぶ
猫トイレは、猫の体長(首からお尻まで)の1.5倍以上の大きさが目安とされています(出典:ねこのきもち(獣医師監修))。環境省のガイドブックでも、猫の大きさに対してトイレが小さいとよくないとされています。
カバー付きのトイレは砂が飛び散りにくく人には便利ですが、中にニオイがこもりやすいため、猫にとってはカバーがないトイレのほうが快適とされています(出典:環境省「猫の適正譲渡ガイドブック」)。人の手間と猫の快適さのバランスで選びましょう。
猫トイレの選び方|5つのポイント
1. 大きさ:体長の1.5倍以上
トイレが小さいと、排泄物がはみ出たり、トイレの縁に足をかけて排泄して転倒したりと、トラブルが起こりがちです(出典:ねこのきもち(獣医師監修))。たとえば首からお尻までの長さが40cmの猫なら、60cm以上の長さがあるトイレが目安になります。環境省のガイドブックでは、市販の猫トイレだけでなく、プラスチックの衣装ケースに砂をたっぷり入れてトイレにする工夫も紹介されています(出典:環境省)。
2. 形:カバーの有無と入口の高さ
猫はもともと、囲われた場所で排泄する動物ではないとされています(出典:環境省)。カバー付きを選ぶ場合は、中のニオイがこもりやすい分、こまめに掃除しましょう。子猫や高齢猫には、入口の段差が低いトイレのほうが出入りしやすくなります。
3. トイレの種類
猫トイレは、大きく分けて「箱型」「カバー付き」「システムトイレ」「自動猫トイレ」があります。違いは次の章で詳しく紹介します。
4. 猫砂との相性
猫砂には、鉱物系・紙・木・おから・シリカゲルなどさまざまな種類があります。環境省のガイドブックでは、猫の好みはあるものの、一般に粒が細かい砂が好まれ、排泄物を埋められるように深くたっぷり入れることがすすめられています(出典:環境省)。トイレの種類によって使える砂が決まっている場合もあるため、組み合わせを確認しましょう。急に砂を変えると、猫がトイレを使わなくなることもあります。
5. 掃除のしやすさ
猫は汚れたトイレを使わない可能性があるため、こまめな掃除が欠かせません(出典:環境省)。毎日のうんちの片付けがしやすいか、丸洗いしやすい形かを確認しましょう。容器を洗う洗剤を変えただけで、その匂いを嫌がって使わなくなる猫もいます。

トイレ選びでいちばん失敗しやすいのは「小さすぎる」ことなんだ。猫がトイレの中でくるっと向きを変えられるくらいの広さがあるか、見てみてね。

タイプ別の違い
| タイプ | 特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 箱型(カバーなし) | 四角いトレーに砂を入れるシンプルな形 | 猫が使いやすい。大きいサイズを選びやすい | 砂が飛び散りやすい |
| カバー付き(ドーム型など) | 上部がカバーで覆われている | 砂の飛び散りやニオイの広がりを抑えやすい | 中にニオイがこもりやすく、掃除の頻度を上げる必要がある |
| システムトイレ | 上の段のすのこに砂、下の段にシート。尿はシートが吸収する | 尿の片付けはシート交換で済む | 専用の砂・シートが必要。シートや砂の交換が定期的に必要 |
| 自動猫トイレ | 排泄後に自動で排泄物を取り除く | 留守番中もきれいに保ちやすい | 価格が高く大きい。対象の体重・月齢の確認が必要 |
※出典:環境省「猫の適正譲渡ガイドブック」・ユニ・チャーム「デオトイレ」お手入れ方法・GEX「PURE CAT AUTO TOILET」をもとに作成。
システムトイレの仕組み
システムトイレは、上下2段の構造になっているトイレです。たとえばユニ・チャームの「デオトイレ」は、上の段に固まらない専用の砂、下の段に専用のシートを敷き、尿をシートで吸収する仕組みです。猫1匹(体重8kgまで)の場合、シートは週1回、砂は月1回の交換が目安とされています(出典:ユニ・チャーム公式)。うんちは毎日スコップで取り除きます。
自動猫トイレを選ぶ場合
自動猫トイレは、製品によって対象の体重や月齢が決められています。たとえばGEXの「PURE CAT AUTO TOILET」は生後6か月以上・体重1.5〜9.0kgが対象です(出典:GEX公式)。子猫には使えない製品が多いため、購入前に必ず確認しましょう。

システムトイレは尿の片付けがラクになるけれど、専用の砂とシートが必要なんだ。消耗品の費用も含めて考えてみてね。
こんな人にはこのタイプ
| こんな人に | 向いているタイプ |
|---|---|
| 猫の使いやすさを優先したい・初めて猫を飼う | 大きめの箱型(カバーなし) |
| 砂の飛び散りが気になる | 縁が高い箱型、またはカバー付き(こまめに掃除する) |
| 尿の片付けの手間を減らしたい | システムトイレ |
| 留守番が多く、日中に掃除ができない | 自動猫トイレ(対象の条件を満たす場合) |
| 子猫・高齢猫 | 入口の段差が低い箱型 |

カバー付きは人にとって便利でも、猫にとってはニオイがこもるんですね。まずは大きめの箱型から試してみます。
トイレの置き場所と数
トイレは、家の中で猫がいつもいる場所の近くに置くのが基本です。環境省のガイドブックでは、次のような場所は避けたほうがよいとされています(出典:環境省)。
- 床面がガタガタして安定しない場所
- 洗濯機の横など、大きな音や振動がある場所
- ドアのすぐ近く(急にドアが開くと驚く)
- 寒くて遠い場所(廊下の奥の洗面所など)
トイレの数は「頭数+1」が基本です。猫が1匹でもトイレを2つ用意し、それぞれ離れた場所に置きましょう。多頭飼いで猫同士の相性が悪いと、強い猫がトイレのそばにいるだけで、弱い猫が近づけないこともあります(出典:環境省)。
よくある失敗・猫がトイレを嫌がるサイン
環境省のガイドブックでは、次のような動作が見られたら、そのトイレは猫にとって快適ではないと紹介されています(出典:環境省)。
| 猫の動作 | 考えられる理由 |
|---|---|
| トイレの縁に立って排泄する | トイレが狭い |
| 慌ててトイレから出てくる | 汚れていて、そこにいたくない |
| 短い時間しか入らず、あまり砂を掘ったり埋めたりしない | 掃除がされていない |
| トイレのあと、足を振っている | 砂が浅く、足に排泄物が付いてしまう |
猫が急にトイレを失敗するようになったときは、まず体調を崩していないか考えましょう。猫はほかの動物に比べて泌尿器系の病気にかかりやすく、体調の悪化が原因でトイレを失敗している可能性もあります(出典:環境省)。気になる様子があれば、かかりつけの動物病院に相談してください。
よくある質問
子猫のうちは小さいトイレでもいいですか?
子猫のうちは、入口の段差が低く出入りしやすいトイレが向いています。ただし猫はすぐに大きくなるため、成長に合わせて体長の1.5倍以上の大きさのトイレに切り替えるか、最初から大きめで段差の低いものを選ぶと買い替えの手間が省けます。
トイレのニオイが気になります。どうすればいいですか?
こまめにうんちや固まった尿を取り除くことが基本です。カバー付きのトイレは中にニオイがこもりやすいため、特にこまめに掃除しましょう。システムトイレは、シートの交換で尿のニオイを抑えやすい特徴があります。
トイレの丸洗いはどのくらいの頻度ですればいいですか?
汚れ具合や猫砂の種類によって異なります。丸洗いするときは、洗剤の匂いを嫌がる猫もいるため、いつもと同じ洗剤を使い、よくすすいで乾かしてから戻しましょう。
猫砂は何を選べばいいですか?
一般に粒の細かい砂が好まれるとされていますが、猫によって好みがあります。掃除のしやすさや消臭など飼い主の都合と、猫の好みをあわせて、実際に使ってみて決めましょう。砂を変えるときは、今の砂に少しずつ混ぜて慣らすと安心です。
トイレを2つ置くスペースがありません。
環境省のガイドブックでは「頭数+1」が基本とされていますが、難しい場合は、1つのトイレをこまめに掃除して清潔に保つことを優先しましょう。留守番が長い日だけ一時的にトイレを追加する方法もあります。
参考・出典
- 環境省「猫の適正譲渡ガイドブック」(猫のトイレを考える)(確認日:2026年10月2日)
- ねこのきもちWEB MAGAZINE「猫のトイレ、小さすぎない? 正しいサイズを獣医師に聞いた」(獣医師監修)(確認日:2026年10月2日)
- ユニ・チャーム「デオトイレ」お手入れ方法(公式)(確認日:2026年10月2日)
- GEX「PURE CAT AUTO TOILET」製品情報(公式)(確認日:2026年10月2日)
まとめ
- 大きさは猫の体長の1.5倍以上が目安
- カバー付きは人には便利だが、ニオイがこもりやすい。猫にはカバーなしが快適とされる
- システムトイレは尿をシートで吸収。自動猫トイレは対象の体重・月齢を確認する
- 置き場所は猫がいつもいる場所の近く。数は「頭数+1」を離して置く
- 縁に立って排泄する、足を振るなどのサインがあれば、大きさ・掃除・砂を見直す
大きさと置き場所を押さえておけば、猫が安心して使えるトイレを選べます。
