せっかく猫用ベッドを買ったのに、猫は段ボール箱やソファの上ばかりで寝ている。そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。猫が使ってくれるかどうかは、ベッドの形や大きさ、置き場所が猫の好みに合っているかで変わります。
この記事では、猫用ベッドの選び方を、形・大きさ・素材・お手入れ・置き場所の5つのポイントで整理しました。寝方や性格から合う形を見つける方法、夏と冬の使い分け、子猫・シニア猫のベッド選び、使ってくれないときの工夫もまとめています。

かわいいベッドを買ったのに、猫がぜんぜん使ってくれないんです……。
- 猫用ベッドの形の種類と特徴
- 猫用ベッドを選ぶ5つのポイント
- 寝方・性格から合う形を見つける方法
- 夏と冬の使い分けと安全な温め方
- 使ってくれないときの工夫
結論:今よく寝ている場所と寝方を見て、形と置き場所を合わせる
結論:猫用ベッドは「いつもの寝方に合う形」と「お気に入りの場所に置くこと」が大切
猫用ベッド選びでいちばん参考になるのは、猫が今どこで、どんな姿勢で寝ているかです。丸まって寝ることが多いならふちのあるカドラー型、箱や物陰に入りたがるならドーム型、体を伸ばして寝るならマット型が合いやすくなります。
置き場所も大切です。猫は高い所や日当たりのよい窓辺を好むことが多いため、見晴らしのよい高い場所や窓辺にベッドを置くのは、寒さ対策としても効果的とされています(出典:獣医師執筆の記事)。
| よく見る寝方・行動 | 合いやすい形 |
|---|---|
| 丸まって寝る・ふちにあごをのせる | カドラー型(ふちが立ち上がったタイプ) |
| 箱や物陰、布団の中にもぐる | ドーム型・ハウス型 |
| 体を伸ばして寝る・暑がり | マット型・クッション型 |
| 高い所や窓辺で外を見ている | 窓辺用・ハンモック型、キャットタワーのベッド |
※一般的な目安です。猫によって好みは異なるため、今の寝方をよく観察して選びましょう。
猫用ベッドの選び方|5つのポイント
1. 形(カドラー・ドーム・マット・ハンモック)
形は、寝方と性格に合わせて選びます。まわりを囲まれると落ち着く猫にはカドラー型やドーム型、暑がりな猫やのびのび寝たい猫にはマット型が向いています。ハンモック型は高さがあり、窓辺やケージに取り付けて使えるものもあります。
2. 大きさ
丸まったときの直径より少し大きいくらいが、包まれる感じがあって落ち着きやすいサイズです。体を伸ばして寝る猫には、伸びたときの長さが収まる大きさを選びましょう。多頭飼いで一緒に寝る猫たちがいる場合は、2匹で入れる大きさにするか、ベッドを頭数分用意します。
3. 素材
冬はボア・フリース・ウールなどの暖かい素材、夏は通気性のよい素材や、ひんやりした肌ざわりのものが向いています。爪が引っかかりやすい素材は、爪とぎ代わりにされて傷みやすいことがあります。かじる癖のある猫には、中身が出にくい作りのものを選ぶと安心です。
4. お手入れのしやすさ
猫用ベッドには、抜け毛や汚れがたまります。カバーを外して洗えるか、洗濯機で丸洗いできるかを確認しましょう。洗い替えがあると、洗っている間もベッドが使えます。洗剤や柔軟剤の香りを嫌がる猫もいるため、香りの強いものは避け、よくすすぎましょう。
5. 置き場所
獣医師執筆の記事では、高い位置や日当たりのよい窓辺に猫のベッドを置くことが、寒さ対策として効果的で、猫の本能にも合っているとされています(出典:獣医師執筆の記事)。人の出入りが多い場所や、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

猫は「お気に入りの場所」にこだわるんだ。ベッドを買ったら、まずは今いちばんよく寝ている場所の近くに置いてみてね。

夏と冬の使い分け
冬:暖かいベッドと、離れられる場所をセットに
猫は20℃以下では寒いと感じることが多く、子猫は25℃前後が必要とされています(出典:獣医師執筆の記事)。ドーム型やボア素材のベッド、ふわふわの毛布、段ボールハウスなどが寒さ対策に役立ちます。段ボールは保温性が高く、汚れたら交換しやすい一方、かじって破片を食べてしまう猫もいるため注意が必要です(出典:獣医師執筆の記事)。
ペットヒーターや湯たんぽ、ホットカーペットを使う場合は、低温やけどを防ぐため温めすぎないことが大切です。ホットカーペットは38℃以下が目安とされています(出典:つだ動物病院(獣医師執筆))。暖かい場所と涼しい場所の両方をつくり、猫が自分で移動できるようにしましょう(出典:獣医師執筆の記事)。冬の留守番の注意点は「冬のペットの留守番」で解説しています。
夏:通気性のよいベッドと、自分で選べる涼しい場所
夏は、ドーム型や厚いクッションのベッドを使わなくなる猫も多くなります。マット型や通気性のよい素材に替え、ひんやりした床やタイルの上など、猫が涼しい場所を自分で選べるようにしておきましょう。環境省も、ペットが自ら快適な場所に移動できるような環境を整えることを呼びかけています(出典:環境省)。ひんやりマットは、かじって中身を出してしまわないかも確認が必要です。

季節ごとにベッドを替えたほうがいいんですか?

全部替えなくても大丈夫。冬は毛布を足す、夏はマットを敷くというように、上に敷くものを替えるだけでも調整できるよ。
子猫・シニア猫・多頭飼いのベッド選び
子猫
子猫は寒さに弱く、25℃前後の室温が必要とされています(出典:獣医師執筆の記事)。包まれるようなドーム型やカドラー型に、洗える毛布を入れると安心です。かじったり引っかいたりしやすい時期なので、ひもや小さな飾りの付いたベッドは避けましょう。
シニア猫
関節炎などで高い所に上がれなくなる老猫は多く、低い位置でも暖をとれる工夫が必要とされています(出典:獣医師執筆の記事)。ふちが低く、出入りしやすいベッドを床に近い場所に置き、体圧を分散できる厚みのあるクッションを選ぶとよいでしょう。
多頭飼い
仲のよい猫たちは寄り添って寝ることもありますが、ひとりで休める場所も必要です。ベッドは頭数分以上用意し、離れた場所にも置いておくと、それぞれが落ち着ける場所を選べます。多頭飼いの環境づくりは「猫の多頭飼いの準備」で解説しています。
猫用ベッドを用意するとよい人
- 猫の寝る場所を決めて、毛の掃除を楽にしたい
- 冬の寒さ対策をしたい
- シニア猫が休みやすい場所をつくりたい
ほかの方法も考えたい人
- 猫がすでにお気に入りの場所を決めていて動かない(その場所に毛布を敷く方法も)
- 置くスペースがほとんどない
猫がベッドを使ってくれないときの工夫
- いつもの寝場所の近くに置く:お気に入りの場所に置くと、使い始めることが多い
- においの付いた毛布を入れる:猫が使っていたタオルや、飼い主のにおいのする布を入れる
- 置き場所を変えてみる:高い所、窓辺、部屋のすみなど、猫が好む場所を試す
- 季節に合っているか見直す:暑い時期のドーム型など、季節に合わないと使わないことがある
- 無理に入れない:抱っこで入れるより、自分から入るのを待つ
キャットタワーの上段や、ケージの中のベッドをお気に入りにする猫もいます。タワーやケージの選び方は「キャットタワーの選び方」で解説しています。
よくある質問
猫用ベッドは必要ですか?
必ずしも必要ではありませんが、寝る場所が決まると抜け毛の掃除がしやすくなり、冬の寒さ対策にもなります。段ボール箱に毛布を入れるだけでも、ベッドの代わりになります。
人のベッドで一緒に寝てもいいですか?
一緒に寝ている家庭も多くあります。ただし、寝返りで子猫をつぶしてしまうおそれや、ベッドから落ちるおそれもあるため、子猫やシニア猫の場合は注意しましょう。猫が自分で選べる寝場所も別に用意しておくと安心です。
猫用ベッドはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?
汚れ具合によりますが、抜け毛はこまめに取りのぞき、カバーや毛布は定期的に洗いましょう。洗い替えがあると、清潔に保ちやすくなります。
電気で温めるベッドは留守番中も使えますか?
製品の取扱説明書で、留守中の使用ができるかを確認しましょう。使う場合は温度を低めにし、暖かい場所から離れられる場所もつくることが大切です。
犬用のベッドを猫に使ってもいいですか?
大きさや形が合っていれば使えます。ただし、猫は囲まれた形を好むことが多いため、ふちのあるタイプやドーム型が使われやすい傾向があります。
参考・出典
- EPARKペットライフ「猫の寒さ対策どうしたらいい?」(獣医師執筆)(確認日:2026年10月3日)
- つだ動物病院「犬・猫の低温やけど」(獣医師執筆)(確認日:2026年10月3日)
- 環境省「防ごう!ペットの熱中症」(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- 猫用ベッドは、今の寝方と寝ている場所を見て形を選ぶ
- 丸まる猫はカドラー型、もぐる猫はドーム型、伸びて寝る猫はマット型が合いやすい
- カバーが外せて洗えるか、洗い替えがあるかも大切
- 冬は暖かいベッドと離れられる場所をセットに。夏は通気性のよいマットに替える
- 使ってくれないときは、お気に入りの場所に置き、においの付いた毛布を入れてみる
猫の寝方とお気に入りの場所に合わせれば、毎日ぐっすり休めるベッドが見つかります。
