ドッグフードは種類がとても多く、「子犬用」「小型犬用」「シニア用」などの区分に加えて、ドライ・ウェット・ソフトなど形もさまざまです。どれを選べばいいのか、どのくらいの量を与えればいいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ドッグフードの選び方を、パッケージの表示の見方と、与える量の決め方を中心に整理しました。「総合栄養食」の意味、年齢に合わせた選び方、体型の見方、おやつの量の目安まで、環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」をもとにまとめています。特定の商品をすすめるのではなく、どのフードにも使える判断基準を紹介します。

パッケージの量どおりに与えているのに、少し太ってきた気がします。量はどう決めればいいんでしょう?
- 「総合栄養食」とそのほかのフードの違い
- パッケージで確認したい表示
- 年齢や体の大きさに合わせた選び方
- 与える量と回数の決め方
- 体型(ボディコンディション)の見方とおやつの目安
結論:主食は「総合栄養食」、量はパッケージの目安から体型を見て調整
結論:年齢に合った総合栄養食を選び、与える量は体型と運動量を見ながら調整する
毎日のごはんには、必要な栄養素をすべて含み、新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持できるよう栄養バランスが調整された「総合栄養食」を選びましょう(出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」)。
パッケージの給与量はあくまで目安です。犬も個体によって必要なカロリーが違うため、目安だけに頼らず、運動量や体調を見て量を調節することがすすめられています(出典:環境省ガイドライン)。
| フードの分類 | 目的 | 与え方 |
|---|---|---|
| 総合栄養食 | 必要な栄養素をすべて含む | 毎日の主食として |
| 間食(おやつ・スナック) | コミュニケーションやごほうび | 1日に必要なカロリーの20%以内 |
| その他の目的食 | おかずタイプ、栄養補完食、療法食など | 療法食などはかかりつけの獣医師の指導のもとで |
※出典:環境省ガイドラインをもとに作成。
ドッグフードの選び方|表示の見方
ペットフード安全法により、ペットフードには次の5つの表示が義務づけられています(出典:環境省ガイドライン)。
- 名称:犬用か猫用かが分かるように書かれている
- 原材料名:原則としてすべての原材料
- 賞味期限:未開封で指定の条件で保存した場合の期限
- 事業者名と住所:製造者・輸入者・販売者のいずれか
- 原産国名
このほか、公正競争規約で定められた目的(総合栄養食・間食など)、内容量、与え方、成分などの表示もあります。選ぶときは「犬用」「総合栄養食」「対象の年齢(成長期・成犬・シニアなど)」をまず確認し、与え方の目安から1袋を何日で使い切れるかを計算しましょう。
年齢・体の大きさに合わせて選ぶ
| ライフステージ | ポイント |
|---|---|
| 子犬 | 成長期用の総合栄養食。生後約50〜60日ごろから、ふやかしたフードを少しずつ固形に切り替える |
| 成犬 | 成犬用の総合栄養食 |
| シニア | 大型犬は6〜7歳、小型犬は8〜10歳くらいからシニアに入るとされる。1〜2週間かけて少しずつ切り替える |
※出典:環境省ガイドラインをもとに作成。
また、カルシウムが多めに含まれる小型犬用のフードを大型犬に与えないよう注意が必要とされています(出典:環境省ガイドライン)。体の大きさの区分がある場合は、愛犬に合ったものを選びましょう。

パッケージの「成犬用」「小型犬用」などの区分は、思っている以上に大事なんだ。家族の犬が増えたときも、それぞれに合ったフードを用意してね。

与える量と回数の決め方
回数
犬は1回で1日分を食べられるほど大きな胃を持っていますが、1日1回だけだと、慌てて飲み込んでのどに詰まらせたり、太りやすくなったりするともいわれます。成犬は1日分を2回に分け、子犬は4回程度に分けて与えましょう(出典:環境省ガイドライン)。
量
まずはパッケージに書かれた給与量の目安から始め、体重や体型、運動量を見ながら調整します。犬は、目の前にある食べ物をお腹いっぱいになるまで食べてしまう傾向があるため、量の管理は飼い主の役割です(出典:環境省ガイドライン)。
体型の見方(ボディコンディションスコア)
環境省のガイドラインでは、体型を5段階で評価する方法が紹介されています。理想的な体型(BCS3)は、余分な脂肪がなく肋骨に触れることができ、上から見て肋骨の後ろに腰のくびれ、横から見てお腹の吊り上がりが見られる状態です(出典:環境省ガイドライン)。
| スコア | 体型の目安(犬) |
|---|---|
| BCS1 痩せ | 肋骨・腰椎・骨盤が外から容易に見える |
| BCS3 理想的 | 過剰な脂肪の沈着なしに肋骨が触れる。上から見て腰のくびれ、横から見てお腹の吊り上がりが見られる |
| BCS5 肥満 | 厚い脂肪におおわれて肋骨が容易に触れない。腰のくびれはないか、ほとんど見られない |
※出典:環境省ガイドライン(ボディコンディションスコア)をもとに一部を抜粋。
おやつの量と、太らせないための注意
おやつは、コミュニケーションやごほうびとして役立ちますが、欲しがるままに与えると栄養が偏ったり、カロリーが多すぎて肥満につながったりします。おやつは1日に必要なカロリーの20%以内に抑え、与えた分だけフードを減らしましょう(出典:環境省ガイドライン)。
- おやつのカロリー表示を確認する
- 家族全員で、1日に与えるおやつの量を決めておく
- 人の食べ物を与えない(味の強いものを覚えると、フードを食べなくなることがある)
- 本格的なダイエットは、獣医師の指導のもとで行う

家族がそれぞれおやつをあげていたかもしれません。1日の量を決めて、みんなで共有します。

体型は、月に1回くらい体重を量って、肋骨を触って確かめる習慣をつけると、変化に早く気づけるよ。
フードの切り替え方と保存
急にフードを変えると、食べなかったり、吐いたりお腹をこわしたりすることがあります。今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、1〜2週間かけて切り替えましょう(出典:環境省ガイドライン)。
ドライフードは開封後約1か月を目安に使い切り、袋をしっかり閉じて直射日光の当たらない、温度・湿度の低い場所で保存します(出典:環境省ガイドライン)。大袋はお得に見えますが、1か月で使い切れる大きさを選びましょう。
よくある質問
総合栄養食なら、トッピングは不要ですか?
総合栄養食は、水と一緒に与えるだけで健康を維持できるよう栄養バランスが調整されています。トッピングを加える場合は、その分のカロリーを考えてフードを減らし、栄養のバランスがくずれないようにしましょう。
サプリメントは必要ですか?
環境省のガイドラインでは、健康で問題がなければ、バランスのとれたフードで十分と思われるとされています。特に成長期の大型犬は、カルシウムのとりすぎが骨格の異常につながることもあるため、サプリメントは獣医師に相談してから使いましょう。
1日1回のごはんでもいいですか?
1日1回だと、慌てて食べてのどに詰まらせたり、太りやすくなったりするともいわれます。成犬は2回、子犬は4回程度に分けるのが基本です。
多頭飼いで、年齢の違う犬がいます。
食事の時間や場所を分ける、子犬はケージの中で食べさせる、食べ終わったらすぐ片付けるなどの方法が紹介されています。それぞれに合ったフードを与えましょう。
ドッグフードをなかなか食べません。
味の強いおやつや人の食べ物が原因のことがあります。フードを食べなくてもおやつで代わりにせず、次の食事の時間まで待つ方法も紹介されています。食欲がない状態が続く場合は、動物病院に相談しましょう。
参考・出典
- 環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」(確認日:2026年10月3日)
- 環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(全文PDF)(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- 毎日のごはんは、年齢や体の大きさに合った「総合栄養食」を選ぶ
- パッケージでは「犬用」「総合栄養食」「対象の年齢」「与え方の目安」を確認する
- 成犬は1日2回、子犬は4回程度に分ける。量は目安から体型を見て調整
- 理想的な体型は、肋骨に触れて、腰のくびれとお腹の吊り上がりが見られる状態
- おやつは1日のカロリーの20%以内。切り替えは1〜2週間かけて少しずつ
表示の見方と量の決め方を押さえておけば、愛犬に合ったフードを選び、健康的な体型を保ちやすくなります。
