旅行や出張、帰省で何日か家を空けるとき、「ペットを家に残したまま、誰かにお世話を頼めたら」と考える方は多いのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのがペットシッターです。ただ、家の鍵を預けて大切なペットを任せる以上、どこに頼めば安心なのか、慎重に選びたいですよね。
この記事では、ペットシッターの選び方を、法律にもとづく登録の確認、事前の打ち合わせで聞いておきたいこと、料金や緊急時の対応の確認ポイントに分けて整理しました。ペットホテルとの違いや、依頼するときの準備も、環境省や自治体の情報をもとにまとめています。

2泊の旅行で、猫のお世話をペットシッターさんにお願いしようと思っています。どこを見て選べばいいですか?
- ペットシッターとペットホテルの違い
- 必ず確認したい「動物取扱業」の登録
- 事前の打ち合わせで聞いておきたいこと
- 料金・保険・緊急時の対応の確認ポイント
- 依頼するときの準備
結論:まず「第一種動物取扱業」の登録を確認し、事前の打ち合わせで相性を見る
結論:登録の確認、事前の打ち合わせ、緊急時の対応の取り決めの3つを必ず行う
ペットシッターは、動物の愛護及び管理に関する法律にもとづく第一種動物取扱業の「保管」に当たり、都道府県知事などの登録を受ける必要があります(出典:環境省・埼玉県)。依頼する前に、登録を受けている事業者かどうかを必ず確認しましょう。
そのうえで、事前の打ち合わせで、お世話の内容・鍵の扱い・緊急時の対応を具体的に決めておくことが、安心して任せるためのポイントです。
| ペットシッター | ペットホテル | |
|---|---|---|
| 過ごす場所 | 慣れた自宅 | ホテルの施設 |
| 向いているペット | 環境の変化が苦手な猫、高齢のペット | 人や環境の変化に慣れているペット |
| お世話の時間 | 1日1〜2回の訪問など、決めた時間だけ | 施設のスタッフが常にいる |
| 注意点 | 鍵を預ける。訪問の間はペットだけで過ごす | 移動や環境の変化がストレスになることがある |
| 法律上の区分 | 第一種動物取扱業(保管) | 第一種動物取扱業(保管) |
※法律上の区分は埼玉県「第一種動物取扱業/対象となる業種・業態」より。
ペットシッターの選び方|確認したいポイント
1. 動物取扱業の登録を受けているか
第一種動物取扱業者には、標識の掲示や、一定の要件を満たした動物取扱責任者の配置などが決められています(出典:環境省)。ホームページや名刺、打ち合わせのときに、登録番号などが示されているかを確認しましょう。登録について分からないことは、事業所がある都道府県や政令市の動物愛護の担当窓口に問い合わせることもできます。
2. 事前の打ち合わせがあるか
初めて依頼するときは、実際にお世話をする人が自宅に来て、ペットと顔を合わせ、お世話の内容を確認する打ち合わせ(事前訪問)がある事業者を選ぶと安心です。ペットとの相性や、説明の分かりやすさも、このときに確かめられます。
3. 料金の内訳がはっきりしているか
1回の訪問料金のほかに、交通費、鍵の預かり料、追加の頭数の料金、早朝・夜間や年末年始の料金などがかかる場合があります。総額でいくらになるかを、見積もりで確認しましょう。
4. 保険と緊急時の対応
お世話中の事故や、家の物を壊してしまった場合に備えた保険に入っているかを確認します。ペットの体調が急に悪くなったときに、どの動物病院に連れて行くか、費用をどうするかも事前に決めておきましょう。
5. 報告の方法
訪問のたびに、写真やメッセージで様子を報告してくれるかを確認します。ペットカメラを設置している場合は、訪問の様子も確認できます。

猫は環境の変化がストレスになりやすいから、慣れた家で過ごせるペットシッターは心強い味方なんだ。だからこそ、信頼できる人を選ぶことが大切だよ。

事前の打ち合わせで決めておくこと
- お世話の内容:ごはんの量と時間、水の交換、トイレ掃除、遊び、ブラッシング、お散歩(犬)
- 訪問の回数と時間:1日に何回、何時ごろ、何分くらい来てもらうか
- ペットの性格と注意点:怖がりか、隠れる場所、触られるのが苦手な場所、脱走しやすいか
- 薬や持病:薬の与え方、体調の変化で注意すること
- 鍵の受け渡しと返却:いつ、どのように受け渡すか
- 緊急時の連絡先と対応:飼い主の連絡先、かかりつけの動物病院、連絡がつかないときの判断
- 家の中のルール:入ってよい部屋、エアコンの設定、ゴミの扱い
猫の留守番の目安は、健康な成猫で1泊2日程度、上限は夏で2日・冬で3日程度とされています(出典:アニコム損保)。それを超える外出や、子猫・高齢の猫の場合は、ペットシッターなど人の手を借りることを考えましょう。

犬のお散歩もお願いできるなら、長い留守番の日にも頼めそうです。
依頼するときの準備
- 早めに予約する連休や年末年始は予約が集中しやすいため、日程が決まったら早めに相談します。
- お世話のメモを作るごはんの量、トイレの場所、薬、ペットの性格などを紙にまとめ、分かりやすい場所に置きます。
- 用品を補充しておくフード、猫砂やペットシーツ、薬などを、留守の日数より多めに用意しておきます。
- 部屋を整える危ないものを片付け、脱走しやすい窓や扉を確認します。夏や冬はエアコンの設定も決めておきます。
- 連絡がとれるようにする旅行中も連絡がとれるようにしておき、報告を確認します。
犬の場合は、留守番の時間が長くなる日にお散歩やトイレのお世話を頼む使い方もあります(出典:カインズ ワンクォール(獣医師監修))。

お世話のメモを作っておくと、シッターさんも迷わずに済みそうですね。打ち合わせの前に準備しておきます。
よくある質問
ペットシッターに資格は必要ですか?
事業として行う場合は、第一種動物取扱業(保管)の登録が必要です。登録には、一定の要件を満たした動物取扱責任者の配置などが求められます。民間の資格もありますが、まずは登録を受けているかを確認しましょう。
個人のペットシッターと会社、どちらがいいですか?
どちらにもよさがあります。同じ人が担当してくれるか、急な病気などで来られないときに代わりの人がいるか、保険に入っているかなどを比べて選びましょう。
猫が人見知りで隠れてしまいます。大丈夫ですか?
人見知りの猫は、シッターがいる間は隠れていることもあります。ごはんが減っているか、トイレを使っているかで様子を確認してもらいましょう。隠れる場所を事前に伝えておくと安心です。
鍵を預けるのが不安です。
鍵の管理方法や、返却のタイミングを事前に確認しましょう。打ち合わせで説明が分かりやすいか、質問にきちんと答えてくれるかも、信頼できるかどうかを判断する材料になります。
友人や家族にお世話を頼む場合の注意点は?
ペットシッターに頼む場合と同じように、お世話のメモと緊急時の連絡先を用意しましょう。お世話の内容や回数を具体的に伝えておくと、行き違いを防げます。
参考・出典
- 環境省「第一種動物取扱業者の規制」(確認日:2026年10月3日)
- 埼玉県「第一種動物取扱業/対象となる業種・業態」(確認日:2026年10月3日)
- アニコム損保「猫に留守番をさせても大丈夫?何日くらいまでOK?」(確認日:2026年10月3日)
- カインズ ワンクォール「犬の留守番は何時間が限界?」(獣医師監修)(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- ペットシッターは第一種動物取扱業(保管)。登録を受けているかを必ず確認する
- 事前の打ち合わせで、ペットとの相性やお世話の内容を確かめる
- 料金は交通費や時期による追加料金も含めた総額で比べる
- 保険の有無と、急な体調不良のときの動物病院・費用の扱いを決めておく
- お世話のメモを作り、用品は多めに。連休は早めに予約する
信頼できるペットシッターを見つけておけば、旅行や出張のときも、ペットは慣れた家で安心して過ごせます。
