旅行や帰省、出張、急な入院。家を空ける日が続くとき、ペットをどこに預けるかは悩みどころですよね。ペットホテルはたくさんありますが、「どこを選べば安心なの?」「何を確認すればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ペットホテルの選び方を、法律にもとづく登録の確認、預ける条件、施設と過ごし方、緊急時の対応、料金の5つのポイントで整理しました。ペットシッターとの違い、見学で確認したいこと、預ける前の準備も、環境省や自治体の情報をもとにまとめています。

初めてペットホテルに預けるので、どこを選べばいいのか不安です。
- ペットホテル・ペットシッター・動物病院の預かりの違い
- ペットホテルを選ぶ5つのポイント
- 見学で確認したいこと
- 預ける前の準備と持ち物
- 犬・猫それぞれの注意点
結論:登録の確認、預ける条件、緊急時の対応の3つを先に確かめる
結論:「第一種動物取扱業の登録」「預ける条件」「体調が悪くなったときの対応」を必ず確認する
ペットホテルは、動物の愛護及び管理に関する法律にもとづく第一種動物取扱業の「保管」に当たり、都道府県知事などの登録を受ける必要があります(出典:環境省)。まずは登録を受けている事業者かを確認しましょう。
また、ペットホテルでは、ワクチン接種済みなどの預けるための条件を決めていることがほとんどです。条件や料金、移動手段をあらかじめ確認しておくことがすすめられています(出典:神奈川県動物愛護センター)。
| 預け先 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ペットホテル | スタッフのいる施設で預かる | 人や環境の変化に慣れている。数日〜長めの外出 |
| 動物病院の預かり(ホテル併設) | 獣医師のいる施設で預かる | 持病がある、高齢など体調面が心配 |
| ペットシッター | 自宅に来てお世話をする | 環境の変化が苦手な猫、移動が負担になるペット |
| 親戚・知人 | よく知っている人に預ける | ペットがなついている人がいる |
※神奈川県動物愛護センターの情報をもとに作成。ペットホテルとペットシッターは、どちらも第一種動物取扱業(保管)に当たります(出典:埼玉県)。
ペットホテルの選び方|確認したい5つのポイント
1. 動物取扱業の登録を受けているか
第一種動物取扱業者には、事業所・業種ごとの登録が必要で、動物の管理の方法や飼養施設の規模・構造などの基準を守ることが義務づけられています(出典:環境省)。店内やホームページに、登録番号などを示した標識が掲示されているかを確認しましょう。分からないことは、都道府県や政令市の動物愛護の担当窓口に問い合わせることもできます。
2. 預ける条件
多くのペットホテルでは、ワクチンの接種証明書の提示、ノミ・ダニの予防、健康状態などの条件を決めています。犬の場合は、狂犬病の予防注射も確認されるのが一般的です。条件は施設によって違うため、予約の前に必要な書類を確認しましょう。
3. 施設と過ごし方
個室かケージか、犬と猫のスペースが分かれているか、室温の管理、散歩の有無などを確認します。猫は犬の鳴き声がストレスになることもあるため、猫専用のスペースや猫専門のホテルを選ぶ方法もあります。
4. 体調が悪くなったときの対応
夜間にスタッフがいるか、体調が急に悪くなったときにどの動物病院に連れて行くか、費用はどうなるかを確認します。持病がある場合や高齢のペットは、動物病院に併設されたホテルを選ぶと安心です(出典:神奈川県動物愛護センター)。
5. 料金の内訳
1泊の料金はペットの大きさや頭数、時期によって変わります。散歩や薬の投与などのオプション、年末年始やお盆の繁忙期料金、送迎料金がかかる場合もあるため、総額でいくらになるかを見積もりで確認しましょう。

料金だけで選ばないで、まずは登録と、体調が悪くなったときにどうしてくれるかを聞いてみてね。答えがはっきりしているところは安心だよ。

見学・予約のときに確認したいこと
初めて利用するときは、できれば事前に見学し、スタッフに直接質問しましょう。神奈川県動物愛護センターも、短時間預かってもらうことを繰り返すなど、預け先に慣らす練習をしておくと安心だとしています(出典:神奈川県動物愛護センター)。
- 清潔さとにおい:預かりスペースが清潔に保たれているか、強いにおいがしないか
- スペースの広さと区切り:ペットの大きさに合った広さか、犬と猫が分かれているか
- 室温・換気:夏や冬の温度管理がされているか
- スタッフの人数と夜間の体制:夜間はスタッフがいるか、見回りがあるか
- 様子の報告:写真やメッセージで様子を知らせてもらえるか
- ほかのペットとの接触:散歩や遊びの時間に、ほかのペットと一緒になるか

いきなり長く預けるより、1泊だけ試したほうがいいですか?

そうだね。最初は短い時間や1泊で試して、帰ってきたあとの様子を見ておくと、長く預けるときも安心だよ。
預ける前の準備と持ち物
神奈川県動物愛護センターは、預け先で困らないように、ふだんからのしつけやノミ・ダニの予防、ワクチン接種をしておくこと、好きな食べ物や性格をメモして渡せるようにしておくことをすすめています(出典:神奈川県動物愛護センター)。
| 準備するもの | ポイント |
|---|---|
| ワクチン接種などの証明書 | 施設が求める書類を確認しておく |
| いつものフード | 量を小分けにして、1回分ずつ袋に入れておくと伝わりやすい |
| お世話メモ | 食事の量と回数、性格、苦手なこと、持病、かかりつけの動物病院 |
| 使い慣れた毛布・おもちゃ | においの付いたものがあると落ち着きやすい(施設の決まりを確認) |
| 薬 | 飲ませ方と量を書いて渡す |
| リード・キャリー | 移動と受け渡しのときに必要 |
※持ち込めるものは施設によって違います。
移動にはキャリーやクレートを使います。選び方は「猫用キャリーの選び方」「犬用キャリー・カートの選び方」で解説しています。
犬・猫それぞれの注意点
猫を預けるとき
猫は環境の変化にストレスを感じやすい動物です。1泊2日程度なら、準備を整えて自宅で留守番させる方法もあります(出典:アニコム損保)。長くなる場合や、ホテルの環境が合わない場合は、自宅に来てもらえるペットシッターも検討しましょう(ペットシッターの選び方)。留守番の目安は「猫の留守番は何日まで?」で解説しています。
犬を預けるとき
犬は散歩の回数や、ほかの犬と一緒に過ごす時間があるかを確認しましょう。吠えやすい犬や、ほかの犬が苦手な犬は、個室のあるホテルを選ぶと安心です。旅行に一緒に連れて行く場合は「犬との旅行に必要なもの一覧」もあわせてご覧ください。
ペットホテルが向いているケース
- 人や環境の変化に比較的慣れている
- 数日〜長めに家を空ける
- スタッフが常にいる環境で預けたい
ほかの預け先も検討したいケース
- 環境の変化に強いストレスを感じる猫
- 移動が大きな負担になる高齢のペット(シッターも検討)
よくある質問
ペットホテルはいつ予約すればいいですか?
年末年始、お盆、大型連休は混み合いやすいため、早めに予約しましょう。初めての施設なら、見学やお試しの利用も含めて余裕をもって計画すると安心です。
ワクチンを打っていないと預けられませんか?
多くのペットホテルでは、ワクチン接種済みであることを預ける条件にしています。条件は施設によって違うため、予約の前に確認してください。
ペットホテルとペットシッターはどちらがいいですか?
人や環境の変化に慣れているペットはホテル、環境の変化が苦手な猫や移動が負担になるペットはシッターが向いています。どちらも第一種動物取扱業の登録が必要なので、登録の確認は共通です。
預けたあと、元気がなくなりました。
環境の変化で疲れていることがあります。しばらくはゆっくり休ませ、食欲がない、下痢や嘔吐が続くなどの様子があれば、動物病院に相談しましょう。
急な入院などで預け先が必要になったら?
ふだんから、親戚や知人、ペットホテル、ペットシッターなど、複数の預け先の候補を考えておくと安心です。
参考・出典
- 環境省「第一種動物取扱業者の規制」(確認日:2026年10月3日)
- 埼玉県「第一種動物取扱業/対象となる業種・業態」(確認日:2026年10月3日)
- 神奈川県動物愛護センター「困ったときの解決方法:一時預かり先の確保」(確認日:2026年10月3日)
- アニコム損保「猫に留守番をさせても大丈夫?」(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- ペットホテルは第一種動物取扱業(保管)。登録と標識を確認する
- ワクチン接種などの預ける条件、料金の総額、移動手段を事前に確認する
- 体調が悪くなったときの対応と、夜間の体制を必ず聞いておく
- 見学やお試しの利用で、施設の様子とペットの反応を確かめる
- お世話メモ・いつものフード・薬・証明書を準備し、猫はシッターも選択肢に
確認するポイントを押さえて選べば、家を空ける日も安心してペットを任せられます。
