室内で暮らす猫は、外を自由に歩き回る猫に比べて、体を動かす機会が少なくなりがちです。「最近ずっと寝ている」「ちょっと体重が増えてきた」と、運動不足が気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、猫の運動不足を解消するために室内でできる工夫を、上下運動・遊び・環境づくりの観点から紹介します。どのくらい動いているかを記録で確かめる方法もまとめました。
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昼間はほとんど寝ているみたいで……。遊びに誘っても、すぐに飽きちゃうんです。
- 室内飼いの猫が運動不足になりやすい理由
- 上下運動ができる環境づくり
- 遊びの工夫(時間・おもちゃ・タイミング)
- どのくらい動いているかを記録で確かめる方法
結論:「上下運動できる場所」と「1日数回の短い遊び」をつくる
結論:キャットタワーなどで高低差をつくり、短い遊びの時間を毎日に。動いている量は記録で確かめる
環境省のガイドラインでは、猫は室内で飼うのが基本とし、上下運動のできる場所やリラックスできる場所を用意するなど、心と体にストレスを与えない配慮をすれば室内で飼うことは可能だとしています。猫は上下運動を好むため、市販のキャットタワーなど高低差のあるものを上手に使うよう案内されています(出典:環境省)。
あわせて、飼い主と遊ぶ時間を毎日つくりましょう。どのくらい動いているかを知りたいときは、行動を記録できるデバイスで確かめる方法もあります。

運動不足になりやすい理由
- 動ける範囲が限られる:室内では、狩りや探索のように長く動く機会が少ない
- 平らな床が多い:上下に移動できる場所が少ないと、体を使う機会が減る
- 刺激が少ない:同じ部屋・同じおもちゃだと飽きやすい
- ひとりの時間が長い:留守番が多いと、遊ぶきっかけが少なくなる
運動不足のサインとしては、寝ている時間が長くなった、遊びに誘っても乗ってこない、体重が増えてきた、などが考えられます。ただし、急に動かなくなった場合は体調の変化のこともあるため、気になるときは動物病院に相談しましょう。

猫は「高いところ」が大好き。床だけの部屋より、上下に動ける部屋のほうが自然と体を使うよ。
猫の運動不足を解消する室内の工夫
1. 上下運動できる場所をつくる
キャットタワーやキャットステップ、家具の配置を工夫して、床・中段・高い場所を行き来できるルートをつくります。窓の近くに高い場所があると、外をながめる楽しみも増えます。キャットタワーの選び方は「キャットタワーの選び方」で解説しています。
2. 1日数回、短い遊びの時間をつくる
長時間遊ぶより、短い時間を1日に何回かに分けるほうが、猫の集中が続きやすくなります。ねこじゃらしを獲物のように動かす、物陰に隠すなど、「狩り」を思わせる動きにすると夢中になりやすいでしょう。おもちゃの選び方は「猫のおもちゃの選び方」を参考にしてください。
3. おもちゃを入れ替える
同じおもちゃを出しっぱなしにすると飽きやすくなります。数種類を用意して、ときどき入れ替えると新鮮さが続きます。
4. ごはんを使った工夫
ごはんを少しずつ分けて置く、転がすと出てくるおもちゃに入れるなど、食べるまでに少し動く工夫も取り入れられます。1日の量は変えずに、食べ方を変えるのがポイントです。
| 工夫 | ポイント |
|---|---|
| キャットタワー・ステップ | 床・中段・高い場所を行き来できるルートをつくる |
| 遊びの時間 | 短い時間を1日数回。「狩り」を思わせる動きで |
| おもちゃの入れ替え | 数種類をときどき入れ替える |
| ごはんの工夫 | 量は変えずに、少し動いてから食べられるように |
どのくらい動いているかを記録で確かめる
工夫を始めたら、本当に動く量が増えたかを確かめたいところです。首輪型デバイスのCatlogは、「走る」「歩く」「睡眠」「毛づくろい」などの時間を、その日の合計で記録します(出典:Catlog公式)。キャットタワーを置いた前と後、遊びの時間を増やした前と後で、記録を比べることができます。
| 項目 | Catlog(首輪型) |
|---|---|
| 記録できること | 食事・水飲み(回数)、睡眠・走る・歩く・毛づくろい(時間)、安静時呼吸数、安静時体温変化、嘔吐の可能性 |
| 重さ | ベルトを含めて約9g |
| 充電 | 平均約25日・最大約1か月もつ(充電は約45〜90分) |
| 中継機 | Catlog Home(常時電源に接続)。1台で4匹まで・カバー範囲は約60㎡ |
| 通信 | 2.4GHz帯の無線LANが必要 |
| ベルト | シュシュ型(伸びて抜けやすい)/ベルト型(セーフティバックル) |
※Catlog公式サイトより(2026年10月6日確認)。
Catlogには、日々の活動量をもとに、ごはんのパッケージに書かれた量より愛猫に合ったごはんの量に調整できる機能もあると案内されています。体重の変化が気になる場合は、動物病院で相談しながら使いましょう。Catlogは医療機器ではなく、病気を診断するものではありません。

タワーを置いてから走る時間が増えたかどうか、数字でわかったら楽しいですね。
多頭飼い・留守番が多い家庭の工夫
多頭飼いでは、猫どうしで追いかけっこをして体を動かすこともありますが、体の大きさや年齢、性格によって運動量に差が出やすくなります。おとなしい子にも遊ぶ時間が行き渡るよう、1匹ずつ遊ぶ時間をつくると安心です。
留守番が多い家庭では、帰宅後や朝の出かける前に短い遊びの時間をつくると、生活のリズムができます。窓の外が見える高い場所や、隠れられる箱など、ひとりでも過ごしやすい場所をつくっておきましょう。

遊びの時間は、飼い主とのふれあいの時間でもあるよ。毎日少しずつ続けてみてね。
よくある質問
1日にどのくらい遊べばいいですか?
猫の年齢や性格によって違います。短い時間を1日に何回かに分け、猫が満足したところで終わるのがおすすめです。
シニア猫も運動させたほうがいいですか?
体に負担をかけない範囲で、ゆっくり遊ぶ時間をつくるとよいでしょう。高い場所への上り下りがつらそうなら、低い段差を増やします。気になることは動物病院に相談しましょう。
留守番中に運動させる方法はありますか?
キャットタワーや、ひとりで遊べる安全なおもちゃを用意する方法があります。誤飲しそうな小さなおもちゃは、留守中は片づけましょう。
キャットタワーを置いても使ってくれません。
置き場所を窓の近くや猫がよく過ごす部屋に変える、上の段におやつを置いてみるなどの工夫があります。猫が使いやすい高さや段差かも見直してみましょう。
急に動かなくなりました。
運動不足ではなく体調の変化のこともあります。元気や食欲がないなど気になる様子があれば、早めに動物病院に相談してください。
参考・出典
- 環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(PDF)(確認日:2026年10月6日)
- Catlog公式「Catlog(首輪型デバイス)」(確認日:2026年10月6日)
- Catlog公式「ご利用料金」(確認日:2026年10月6日)
まとめ
- 室内飼いの猫は、動ける範囲や刺激が少なく運動不足になりやすい
- キャットタワーなどで上下運動できる場所をつくる
- 短い遊びの時間を1日数回。おもちゃはときどき入れ替える
- ごはんの量は変えずに、少し動いてから食べられる工夫も
- 首輪型デバイスで走る・歩く時間を記録して、工夫の効果を確かめる
毎日の小さな工夫で、室内でも体を動かす楽しさをつくってあげてください。
