猫の歯磨き、していますか。「口をさわろうとすると嫌がる」「歯ブラシなんてとても無理」と、あきらめている方も多いかもしれません。でも、いきなり歯ブラシを使わなくても、段階を踏めば少しずつ慣らしていくことができます。
この記事では、猫の歯磨きのやり方を、必要なグッズの選び方、慣らし方の4ステップ、頻度の目安、嫌がるときのコツに分けて整理しました。獣医師監修の情報をもとに、歯ブラシが苦手な猫向けの方法や、動物病院に相談したいサインもまとめています。

猫の歯磨きって、本当に必要なんでしょうか?
- 猫に歯磨きが必要な理由
- 歯磨きグッズの種類と選び方
- 猫の歯磨きのやり方(4つのステップ)
- 頻度の目安
- 嫌がるときのコツと動物病院に相談したいサイン
結論:シートやガーゼで口にさわることから始め、少しずつ歯ブラシに進む
結論:理想は1日1回、難しければ3日に1回程度。一度に全部磨こうとせず、短い時間で少しずつ
猫の歯磨きは1日1回が理想で、難しい場合は3日に1回程度でもよいとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。
いきなり歯ブラシを使うのではなく、口のまわりをさわる → 指に巻いたシートやガーゼで歯をふく → 歯ブラシの順に、段階を踏んで慣らしていきましょう。嫌がる場合は「今日は左側だけ」など、場所を分けて短い時間で終えることがすすめられています(出典:ペティオ(獣医師監修))。
| グッズ | 特徴 | 向いている段階 |
|---|---|---|
| 歯磨きシート・ガーゼ | 指に巻いて歯の表面をふく | 歯磨きの最初の段階、歯ブラシが苦手な猫 |
| 猫用歯ブラシ | ヘッドが小さく、歯と歯ぐきの間を磨ける | シートに慣れたあと |
| 歯磨きペースト・スプレー | 味や香りで歯磨きを受け入れやすくする | シートや歯ブラシと一緒に |
| デンタルケア用のおやつ・おもちゃ | 噛んだり遊んだりしながらケアする | 歯ブラシがどうしても苦手な猫の補助 |
※出典:ペティオ「猫の歯磨きのやり方やコツ」(獣医師監修)をもとに作成。
猫に歯磨きが必要な理由
獣医師監修のペティオの解説によると、飼い猫の主食であるキャットフードは、噛むことで細かくなるため口の中に汚れが付きやすく、それが歯周病の原因になるとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。猫は人よりも短い期間で歯垢が歯石に変わるとされ、頑固な歯石は家庭では取れず、動物病院で全身麻酔をかけて取りのぞく処置が必要になることもあります。
歯周病は一度なってしまうと完治が非常に難しいため、歯周病にさせないためにも、歯磨きを習慣にすることが大切だとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。
次のような様子がある場合は、歯周病の可能性があるとされています。気になるときは、自己判断せずに動物病院に相談しましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。
- 口臭がある
- 歯垢や歯石がついている
- 歯ぐきが赤くなっている
- 歯がグラグラしている

ぼくたち猫は、口のまわりをさわられるのが苦手なんだ。だから、いきなり歯ブラシじゃなくて、なでることから始めてね。
歯磨きグッズの選び方
歯ブラシ
歯ブラシは猫用のものを選び、口や歯が小さい猫に合った、ヘッドの小さいものがよいとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。毛がやわらかいもの、持ち手が細くて口の奥まで入れやすいものも扱いやすいでしょう。
歯磨きシート・ガーゼ
歯ブラシが苦手な猫や、歯磨きを始めたばかりの猫には、指に巻いて使う歯磨きシートやガーゼが向いています。シートやガーゼに歯磨きペーストや、ささみのゆで汁、ペースト状のおやつをしみ込ませておく方法もあります(出典:ペティオ(獣医師監修))。
デンタルケア用のおやつ・おもちゃ
どうしても歯ブラシが苦手な場合は、歯磨き効果のあるおやつやおもちゃを活用する方法もあります(出典:ペティオ(獣医師監修))。ただし、歯磨きの代わりではなく、補助として考えましょう。おやつを使う場合は、1日の食事量に含めて与えすぎないようにします。

猫の歯磨きのやり方|4つのステップ
- 口のまわりをさわる猫がリラックスしているときに、顔や口のまわりをやさしくマッサージします。気持ちよさそうにしていたら、やさしく体を支えます。
- シートやガーゼで歯をふく指に歯磨きシートやガーゼを巻き、口を開けて歯にふれてみます。嫌がらなければ、歯をふいていきます。奥歯ほど嫌がりやすいため、前歯 → 犬歯 → 奥歯の順に進めます。
- 歯ブラシを使うシートに慣れたら、歯ブラシで遊ぶなどして慣らしてから挑戦します。歯ブラシを歯に対して45度くらいの角度で軽く当て、歯と歯ぐきの間の汚れをやさしくかき出すように小刻みに動かします。奥歯が見えにくいときは、口の端から歯ブラシを入れ、口を閉じたまま磨いても問題ありません。
- たくさんほめてごほうびをあげる特別なおやつをあげたり、たくさん遊んだりして、歯磨きが嫌な印象にならないようにします。
手順の出典:ペティオ「猫の歯磨きのやり方やコツ」(獣医師監修)

奥歯まで磨くのは、なかなか難しそうですね。

奥歯は汚れがつきやすいけど、いきなり全部じゃなくて大丈夫。前歯でできたら、今日はおしまい、くらいの気持ちで続けてね。
嫌がるときのコツ
- 猫のペースを優先する:機嫌がよく、リラックスしているときに、無理のない範囲で行う
- 場所を分けて磨く:「今日は左側だけ」「今日は前歯の裏」など、1回の時間を短くする
- 嫌がったらやめる:無理強いすると、歯磨きやスキンシップそのものを嫌がるようになることがある
- 子猫のうちから慣らす:乳歯のうちから、口元や歯ブラシにさわることに慣らしておく
- 成猫は数か月かけて:成猫から始める場合は、グッズに慣らすところからゆっくり進める
コツの出典:ペティオ(獣医師監修)。猫は生後6か月ごろに乳歯から永久歯に生え変わり、その後からでは歯磨きに苦手意識を持ちやすくなるとされています。子猫のうちは、磨くことよりも、口元や歯ブラシにさわられることに慣れるのが目的です(出典:ペティオ(獣医師監修))。子猫を迎える準備は「猫を飼うときに必要なもの一覧」にまとめています。
家庭で歯磨きを続けやすいケース
- 猫がリラックスしている時間に少しずつ続けられる
- 子猫のうちから慣らせる
- シートやおやつなど段階的な方法を試せる
動物病院に相談したいケース
- 口臭が強い、歯ぐきが赤い、歯がグラグラする
- 家庭での歯磨きがどうしても難しい
口臭が気になるときや、家庭での歯磨きがどうしても難しい場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。
よくある質問
猫の歯磨きはどのくらいの頻度ですればいいですか?
1日1回が理想で、難しい場合は3日に1回程度でもよいとされています。続けられるペースで習慣にすることが大切です。
人用の歯ブラシや歯磨き粉を使ってもいいですか?
歯ブラシは、猫の小さな口に合う猫用のものを選びましょう。歯磨きペーストも、ペット用として販売されているものを使いましょう。
成猫からでも歯磨きに慣れますか?
子猫より時間はかかりますが、数か月かけてグッズに慣らすところから始めれば、少しずつできるようになることがあります。
デンタルおやつだけでも大丈夫ですか?
歯ブラシが苦手な猫の補助として役立ちますが、歯磨きの代わりにはなりにくいと考えましょう。与えすぎにも注意が必要です。
歯石が付いてしまったら、家で取れますか?
歯石は家庭での歯磨きでは取れません。動物病院に相談しましょう。全身麻酔で除去する処置が必要になる場合もあります。
参考・出典
- ペティオ「猫の歯磨きのやり方やコツを紹介」(獣医師監修)(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- キャットフードは口に汚れが残りやすく、歯周病の原因になるため歯磨きが大切
- 理想は1日1回、難しければ3日に1回程度
- 口のまわりをさわる → シートでふく → 歯ブラシの順に、段階を踏んで慣らす
- 一度に全部磨かず、場所を分けて短い時間で。嫌がったらやめる
- 口臭や歯ぐきの赤みなどが気になるときは、動物病院に相談する
焦らず少しずつ慣らしていけば、歯磨きは猫の健康を守る毎日の習慣になります。
