フローリングを歩くたびに「カシャカシャ」と音がする。散歩をしているのに、爪が伸びている気がする。犬の爪切りは、自宅でやってみたいけれど、血が出ないか、嫌がらないかが心配ですよね。
この記事では、犬の爪切りのやり方を、切りどきのサイン、頻度の目安、そろえたい道具、4つの手順、嫌がるときのコツに分けて整理しました。獣医師監修の情報をもとに、見落としやすい狼爪(ろうそう)のことや、出血したときの止血の方法もまとめています。

散歩をしていれば、爪は自然にすり減るんじゃないんですか?
- 犬に爪切りが必要な理由と切りどきのサイン
- 頻度の目安
- 爪切りの道具の選び方
- 犬の爪切りのやり方(4つの手順)
- 嫌がるときのコツと出血したときの対応
結論:月1回以上を目安に、犬用の爪切りで少しずつ切る
結論:犬種を問わず月1回以上が理想。血管の手前まで、何回かに分けて少しずつ切る
犬の爪切りは、犬種を問わず月1回以上が理想とされ、室内で過ごす時間が長い犬や爪がよく伸びる犬は2週間に1回など、その犬のペースに合わせて行います(出典:ペティオ(獣医師監修))。
切るときは犬用の爪切りを使い、血管の先端から2mmほど手前まで、何回かに分けて少しずつ切るのが基本です。苦手な犬は「1日1本だけ」「今日は前足」など、少しずつでも問題ないとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。
| こんなサインがあったら | 爪切りのタイミング |
|---|---|
| 床を歩くと爪が当たって「カシャカシャ」鳴る | 伸びているサイン |
| 歩きにくそう、歩き方が変わった | 伸びすぎて肉球が接地しにくい可能性 |
| 爪がじゅうたんに引っかかる | 早めに切る |
| 爪が肉球に食い込みそう | すぐに確認。難しければ動物病院へ |
| 折れた爪が床に落ちていた・足をよくなめる | 爪の状態を確認する |
※出典:ペティオ「犬の爪の切り方は?」(獣医師監修)をもとに作成。
犬に爪切りが必要な理由
犬の爪は、外を歩いたり走ったりするうちに地面とこすれて少しずつ削られます。しかし、運動量が少ない犬やシニア犬は爪が削られにくく、伸びやすい傾向があります(出典:ペティオ(獣医師監修))。
爪が伸びすぎると、割れる、肉球に食い込む、根元から折れるといったトラブルが起こることがあります。また、肉球が地面にしっかりつかなくなり、スムーズに歩きにくくなったり、骨や関節に負担がかかったりするケースもあるとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。足裏の毛が肉球にかぶさるほど伸びている場合も、踏ん張りがきかなくなるため、あわせてお手入れしましょう(出典:Precious.jp)。
狼爪(ろうそう)を見落とさない
狼爪は、人でいう親指にあたる爪で、ふだんは使いません。地面にふれないため削れず、伸びすぎると巻き爪になったり折れたりすることがあります。生まれつきない犬や、生まれてすぐに切除されている犬もいますが、狼爪がある犬は、ほかの爪と一緒に必ず切りましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。

散歩でよく歩く犬でも、狼爪は地面につかないから伸び続けるんだ。足の内側も忘れずに見てあげてね。
犬の爪切りのやり方|道具と4つの手順
そろえたい道具
犬の爪を切るときは、犬用の爪切りを使うのが鉄則です。犬用でない爪切りで無理に切ると、うまく切れずに爪が割れたり、二枚爪になったりすることがあります。犬用の爪切りには、はさみタイプやニッパータイプなどがあり、扱いやすく愛犬に合ったものを選びます(出典:ペティオ(獣医師監修))。
- 犬用の爪切り:はさみタイプ、ニッパータイプ、穴に爪を通して切るタイプなど
- やすり:切ったあとの角をなめらかに整える。爪切りが苦手でも、やすりなら削れることもある
- 止血用品:ティッシュペーパー、ガーゼ、止血剤
- ごほうびのおやつ:1本切るごとにあげるのも効果的
道具の出典:ペティオ(獣医師監修)
4つの手順
- 切る爪と血管の位置を確認する白い爪は光に透かすと血管の位置が見えます。黒い爪は見えないため、少しずつ切って切りすぎないようにします。
- やさしく保定して足を持つ後ろ足より前足のほうを怖がりやすいため、後ろ足から始めます。いきなりつかまず、お尻のほうからなでて体を引き寄せ、爪切りを持つ手と反対側のわきで抱えます。2人いれば、支える人と切る人に分かれると安心です。
- 1本ずつ少しずつ切る肉球の根元を軽く押さえて爪を出し、血管の先端から2mmほど手前まで、何回かに分けて切ります。
- たくさんほめてごほうびをあげる「爪切りをがんばると良いことがある」と覚えてもらいます。
手順の出典:ペティオ「犬の爪の切り方は?」(獣医師監修)

上手に切るためのポイント
切る長さは「肉球と同じくらいの高さ」が目安
足元を横から見て、肉球の面の延長線からはみ出た部分が切る目安です。爪の断面がしっとりしてきたら、血管や神経が近いサインです。爪が黒い犬は、特に少しずつ切りましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。
足先をさわられることに慣らしておく
犬にとって、急に足をつかまれるのは怖いことです。首や背中など、さわられてうれしいところからなでてリラックスさせ、ふだんから足先や爪にさわられることに慣らしておきましょう。嫌がる場合は無理をせず、時間をあけてから再挑戦します(出典:ペティオ(獣医師監修))。
出血したらすぐに止血する
深く切りすぎて血が出たときは、清潔なティッシュペーパーやガーゼで爪を覆い、横からつまむように数分間押さえて止血します。止血剤があれば、爪の断面に直接つけます。血が止まらない場合は動物病院へ行きましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。

どうしても暴れてしまって、うまく切れません。

無理に続けると、爪切りがもっと嫌いになっちゃうんだ。動物病院やトリミングサロンにお願いするのも立派な方法だよ。
どうしても嫌がる場合は、動物病院やグルーミングサロンなどのプロに任せ、愛犬との信頼関係を優先しましょう。飼い主が不安を感じていると、その不安が愛犬にも伝わってしまうとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。
子犬・シニア犬の注意点
子犬
子犬のうちから足先をさわる練習をしておくと、成犬になってからの爪切りが楽になります。最初は1本だけ切ってたくさんほめる、といった小さな成功を積み重ねましょう。迎える前にそろえるものは「犬を飼うときに必要なもの一覧」にまとめています。
シニア犬
シニア犬は歩く時間が短くなり、爪が伸びやすくなります(出典:ペティオ(獣医師監修))。爪が伸びると歩きにくくなるため、こまめに確認しましょう。立った姿勢がつらそうなら、寝ている姿勢で切る、2人で支えるなど、体に負担の少ない方法を選びます。
自宅で爪切りしやすいケース
- 犬が落ち着いている時間に、少しずつ切れる
- ふだんから足先をさわる練習ができる
- 白い爪で血管の位置が見やすい
プロに任せたほうがよいケース
- 犬が強く暴れて、けがのおそれがある
- 黒い爪で血管の位置がわからず不安
- 爪が肉球に食い込んでいる
散歩でよく歩くことも、爪の伸びすぎを防ぐ助けになります。散歩の持ち物やマナーは「犬の散歩に必要なもの」で解説しています。
よくある質問
散歩をしていれば、爪切りはいりませんか?
散歩の回数や歩く場所によって差はありますが、獣医師監修の情報では、月に1〜2回の爪切りが必要とされています。狼爪は地面にふれないため、散歩では削れません。
人用の爪切りを使ってもいいですか?
犬用でない爪切りは、爪が割れたり二枚爪になったりすることがあります。犬用の爪切りを使いましょう。
黒い爪はどこまで切ればいいですか?
血管が見えないため、肉球の高さを目安に少しずつ切りましょう。断面がしっとりしてきたら、血管が近いサインです。
一度に全部切らないといけませんか?
苦手な犬は「1日1本だけ」「今日は前足」など、少しずつでも問題ありません。
爪切りのあと、やすりはかけたほうがいいですか?
切ったあとの角をやすりでなめらかにすると、引っかかりにくくなります。爪切りが苦手な犬でも、やすりで優しく削るだけならできることもあります。
参考・出典
- ペティオ「犬の爪の切り方は?爪切りの頻度やコツを解説」(獣医師監修)(確認日:2026年10月3日)
- Precious.jp「自宅で愛犬の毛のトリミングをする際に注意したい3つのこと」(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- 犬の爪切りは月1回以上が理想。運動量が少ない犬やシニア犬は伸びやすい
- 床で「カシャカシャ」鳴る、歩きにくそうなどは切りどきのサイン
- 犬用の爪切りで、血管の手前まで少しずつ。目安は肉球の高さ
- 狼爪は散歩で削れない。ある犬は必ず一緒に切る
- 出血したら数分押さえて止血。嫌がるときは無理せずプロに任せる
少しずつ慣らしながら続ければ、爪切りは愛犬との大切なスキンシップの時間にもなります。
