犬を家族に迎えると決めたら、うれしい気持ちと一緒に「何をそろえればいいの?」「手続きは必要?」と気になることがたくさん出てきますよね。ケージ、トイレ、首輪、リード……と用品は多く、どれから準備すればよいか迷ってしまうものです。
この記事では、犬を飼うときに必要なものを、お迎えの日までにそろえたい「必須」と、暮らしながら足していけばよい「あると便利」に分けて一覧にしました。法律で決められている登録や狂犬病予防注射の手続き、子犬・成犬・住まい別の注意点も、厚生労働省や環境省の情報をもとにまとめています。

子犬を迎える予定です。用品のほかに、役所の手続きも必要なんですよね?
- お迎えの日までにそろえたい必須アイテム
- 暮らしながら足していきたい「あると便利」なもの
- 飼い主の義務(登録・狂犬病予防注射・鑑札の装着)
- 子犬・成犬・住まい別の注意点
- お迎えの日までの準備の流れ
結論:「過ごす場所・食事・トイレ・お散歩・移動」の5つと、登録の手続き
結論:用品は5つの基本から。生後91日以上の犬は、登録と狂犬病予防注射が法律上の義務
お迎えの日までにそろえたいのは、過ごす場所(ケージ・サークル・寝床)・食事(フード・食器・水入れ)・トイレ(トレー・シーツ)・お散歩(首輪やハーネス・リード)・移動(キャリー)の5つです。
あわせて、生後91日以上の犬は、飼い始めてから30日以内に市区町村での登録と、狂犬病の予防注射が必要です(出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」)。
| 分類 | お迎えまでに必須 | あとからでもよい |
|---|---|---|
| 過ごす場所 | ケージまたはサークル、寝床(ベッドや毛布) | ベッドの買い替え、ゲート |
| 食事 | ドッグフード、食器、水入れ | 自動給餌器、自動給水器 |
| トイレ | トイレトレー、ペットシーツ | 消臭グッズ |
| お散歩 | 首輪またはハーネス、リード、迷子札 | お散歩バッグ、レインコート |
| 移動 | キャリー | カート、車用のシート |
| お手入れ | — | ブラシ、爪切り、歯みがき用品 |

犬を飼うときに必要なものチェックリスト
必須:お迎えの日までにそろえるもの
- ケージ・サークル:犬が落ち着いて休める場所。留守番中の事故防止にもなる
- 寝床:ケージの中に置くベッドや毛布
- ドッグフード:迎える前に食べていたものと同じものを用意する
- 食器・水入れ:ひっくり返しにくく、洗いやすいもの
- トイレトレー・ペットシーツ:ケージやサークルの中、またはすぐ行ける場所に置く
- 首輪またはハーネス・リード:体の大きさに合ったもの。伸びないリードがあると避難時にも使える
- 迷子札:首輪に付けて、迷子になったときに連絡を受けられるようにする
- キャリー:お迎えの日の移動や、動物病院への通院に使う
フードは、開封後はなるべく早く使い切れるよう、犬の大きさに合ったサイズの袋を選ぶことがすすめられています(出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」)。
あると便利:暮らしながら足していくもの
- お散歩バッグ:うんちを持ち帰る袋、水、ティッシュなどをまとめておく
- ブラシ・爪切り・歯みがき用品:日々のお手入れに使う
- おもちゃ:かじっても壊れにくく、飲み込めない大きさのもの
- ゲート:キッチンや階段など、入ってほしくない場所を仕切る
- 留守番用の家電:ペットカメラ・自動給餌器など。留守番が多い家庭で検討する

ハーネスや首輪は、成長に合わせて買い替えることが多いんだ。子犬のうちは、サイズを調整できるものを選ぶと長く使えるよ。
飼い主の義務:登録・狂犬病予防注射・鑑札の装着
犬を飼う場合は、狂犬病予防法で飼い主の義務が決められています。生後91日以上の犬の飼い主は、次の3つを行う必要があります(出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」)。
| 義務 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 登録 | 市区町村に犬の登録をし、鑑札の交付を受ける | 飼い始めてから30日以内(生涯に1回) |
| 狂犬病予防注射 | 予防注射を受けさせ、注射済票の交付を受ける | 毎年1回(4〜6月が予防注射の期間) |
| 鑑札・注射済票の装着 | 交付された鑑札と注射済票を、犬に付ける | 常に |
※出典:厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」をもとに作成。手数料や手続きの窓口は市区町村によって異なります。
マイクロチップとの関係
令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫には、マイクロチップの装着と登録が義務づけられています(出典:環境省)。マイクロチップが入った犬を迎えた場合は、飼い主の情報の変更登録が必要です。
市区町村によっては、環境省のマイクロチップの登録が済んでいれば、マイクロチップが鑑札の代わりとして扱われ、保健所での登録手続きが不要になる場合があります(例:文京区)。扱いは自治体によって異なるため、住んでいる市区町村の案内で確認しましょう。

登録は30日以内なんですね。マイクロチップが入っているかどうかも、迎えるときに確認しておきます。
子犬・成犬・住まい別の注意点
子犬を迎える場合
子犬は何でもかじったり口に入れたりします。電気コードや小物を片付け、ゲートで危ない場所に入れないようにしましょう。トイレの場所を覚えるまでは、ケージやサークルの中にトイレを置くと失敗が少なくなります。ワクチン接種の時期や、お散歩デビューのタイミングは、動物病院で相談しましょう。
成犬・保護犬を迎える場合
迎える前の生活で使っていたフードやトイレシーツ、慣れている首輪やハーネスの種類を、譲渡元に確認しておくと安心です。新しい環境に慣れるまでは、静かに過ごせる場所を用意しましょう。
住まい別の注意点
| 住まい | 気をつけること |
|---|---|
| 賃貸住宅 | ペットの飼育ができる物件か、犬の大きさや頭数に制限がないかを確認する |
| 集合住宅 | 鳴き声や足音への配慮。共用部分では抱っこやキャリーで移動するなど、管理規約を確認する |
| フローリングの家 | 滑りやすいため、犬がよく歩く場所にマットを敷く |
| 日当たりのよい部屋 | 夏は室温が上がりやすいため、エアコンでの温度管理が必要 |
夏の日中の散歩は、熱中症や肉球のやけどの危険があるため、早朝や夜など涼しい時間帯にすることが呼びかけられています(出典:環境省)。

集合住宅なら、管理規約で犬の大きさや頭数が決まっていることもあるよ。迎える前に必ず確認してね。
お迎えの日までの準備の流れ
- 住まいと家族の確認ペットの飼育ができる住まいか、家族全員が犬を迎えることに賛成しているかを確認します。
- 動物病院を探す家から通いやすい動物病院を探し、ワクチンや健康診断について相談できるようにしておきます。
- 用品をそろえて部屋を整えるケージ・サークルの置き場所を決め、必須の用品をそろえます。電気コードなど危ないものを片付けます。
- お迎えの日キャリーで移動し、家に着いたらケージやサークルで静かに休ませます。最初の数日は構いすぎず、環境に慣れさせましょう。
- 30日以内に登録と予防注射生後91日以上の犬は、市区町村での登録と狂犬病予防注射を済ませ、鑑札と注射済票を首輪などに付けます。
ケージに慣れていると、災害時の避難や入院のときにも役立ちます。環境省のガイドラインでは、過去の災害でケージに慣れていない犬に過度なストレスを与えてしまった例が紹介されています(出典:環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」)。お迎えのときから、ケージを「安心できる場所」として慣らしていきましょう。
よくある質問
犬の登録はどこでできますか?
住んでいる市区町村で登録します。窓口は保健所や動物病院など自治体によって異なるため、市区町村の案内で確認しましょう。マイクロチップの登録が鑑札の代わりになる自治体もあります。
子犬にも狂犬病予防注射は必要ですか?
狂犬病予防法では、生後91日以上の犬の飼い主に、登録と年1回の予防注射が義務づけられています。子犬の場合は、ほかのワクチンとの間隔も含めて、動物病院で接種の時期を相談しましょう。
首輪とハーネスはどちらがいいですか?
犬の体格や引っぱる癖、使う場面によって向き不向きがあります。鑑札や迷子札を付けるために首輪を付け、お散歩ではハーネスを使う家庭もあります。体に合ったサイズを選ぶことが大切です。
ケージとサークルはどちらが必要ですか?
ケージは屋根があり、移動や避難にも使いやすいもの、サークルは屋根がなく広めのスペースをつくれるものです。子犬のうちはトイレと寝床をまとめられるサークルを使い、休む場所としてケージを用意する家庭もあります。
犬を迎える準備にはどのくらいの費用がかかりますか?
そろえる用品や、犬の大きさ・グレードによって大きく変わるため、一概には言えません。まずは必須の用品と、登録・予防注射の手数料を確認し、そのほかは必要に応じて足していきましょう。
参考・出典
- 厚生労働省「狂犬病に関するQ&A」(確認日:2026年10月2日)
- 文京区「犬を飼うには(登録・狂犬病予防注射)」(確認日:2026年10月2日)
- 環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録について」(確認日:2026年10月2日)
- 環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(確認日:2026年10月2日)
- 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」(確認日:2026年10月2日)
- 環境省「防ごう!ペットの熱中症」(確認日:2026年10月2日)
まとめ
- お迎えまでに「過ごす場所・食事・トイレ・お散歩・移動」の5つの基本をそろえる
- 生後91日以上の犬は、30日以内に市区町村で登録し、毎年1回の狂犬病予防注射を受けさせる
- 鑑札と注射済票は犬に付ける。マイクロチップが鑑札の代わりになる自治体もある
- 子犬は危ないものを片付け、ケージやサークルでトイレと寝床をまとめる
- ケージに慣らしておくと、災害時の避難や入院のときにも役立つ
用品と手続きを一つずつ準備しておけば、犬も飼い主さんも安心して新しい暮らしを始められます。
