猫じゃらし、ボール、けりぐるみ、トンネル。猫のおもちゃはたくさんありますが、買ってみたらすぐに飽きてしまった、ひもを噛みちぎってしまって心配になった、という経験はありませんか。
この記事では、猫のおもちゃの選び方を、遊び方のタイプ・猫の年齢と性格・安全性・大きさと丈夫さ・お手入れの5つのポイントで整理しました。誤飲を防ぐための注意点や、飽きさせない遊び方、ひとり遊び用とふたり遊び用の使い分けもまとめています。

おもちゃを買っても、すぐに見向きもしなくなるんです。
- 猫のおもちゃの種類と特徴
- 猫のおもちゃを選ぶ5つのポイント
- 年齢・性格に合うおもちゃ
- 誤飲を防ぐための注意点
- 飽きさせない遊び方
結論:「獲物の動き」をまねできるおもちゃを、安全に使える形で選ぶ
結論:飼い主と遊ぶおもちゃを軸に、ひとり遊び用は「飲み込めない・壊れにくい」ものを
猫は、獲物を待ち伏せして、追いかけて、捕まえる動きを楽しみます。猫じゃらしのように飼い主が動かして獲物の動きをまねできるおもちゃは、多くの猫が夢中になりやすいおもちゃです。
一方で、おもちゃの誤飲には注意が必要です。ひもや取れやすい部品のあるおもちゃは、人が見ているときだけ使うようにし、留守番中に出しておくのは、飲み込めない大きさで壊れにくいものに限りましょう。
| おもちゃのタイプ | 特徴 | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| 猫じゃらし(棒の先に羽・ひもなど) | 飼い主が動かして獲物の動きを再現できる | 飼い主と一緒に遊ぶ。終わったら片付ける |
| ボール・転がるおもちゃ | 追いかける遊びができる | ひとり遊びにも。飲み込めない大きさを選ぶ |
| けりぐるみ・抱きつくぬいぐるみ | 抱えてけりつける遊びができる | 縫い目や中身が出ていないか確認する |
| トンネル・隠れられるおもちゃ | 隠れる・通り抜ける遊びができる | 置いておくだけで使える |
| 知育おもちゃ(中にフードを入れる) | 考えながらフードを取り出す | 1日の食事量の中で使う |
※一般的な特徴です。製品の対象年齢や使用上の注意も確認してください。
猫のおもちゃの選び方|5つのポイント
1. 遊び方のタイプ(ふたり遊び・ひとり遊び)
おもちゃは、飼い主と一緒に遊ぶものと、猫がひとりで遊ぶものに分けて考えると選びやすくなります。猫じゃらしやひもの付いたおもちゃはふたり遊び用、ボールやトンネル、知育おもちゃはひとり遊び用に向いています。
2. 猫の年齢と性格
好奇心旺盛な子猫や若い猫は、速く動くものを追いかける遊びを好むことが多いです。シニア猫には、ゆっくり動かせる猫じゃらしや、寝転んだまま遊べるけりぐるみなど、体に負担の少ない遊び方が合います。臆病な猫は、大きな音が出るおもちゃを怖がることもあるため、反応を見ながら選びましょう。
3. 安全性(ひも・小さな部品・壊れやすさ)
獣医師の片川優子さんは、猫で多い誤食としてひも状のものを挙げ、飲み込むと腸が縮れ、最悪の場合は壊死してしまうことがあると説明しています。市販の猫用おもちゃでも、飲み込むと詰まることがあるため、遊ぶ前にパーツが外れないかを確認し、人が見ているときだけ遊ぶなど、遊び方を決めておくとよいとしています(出典:FRaU(獣医師執筆))。
4. 大きさと丈夫さ
ひとり遊び用のおもちゃは、口にすっぽり入らない大きさのものを選びます。噛む力が強い猫やけりつける遊びが好きな猫には、縫い目がしっかりしたもの、中綿やビーズが出にくいものを選びましょう。
5. お手入れのしやすさ
おもちゃは猫がくわえたりなめたりするため、汚れやすいものです。洗えるもの、拭けるものを選ぶと清潔に保てます。またたび入りのおもちゃは、香りが弱くなったら取り替えられるタイプも便利です。

ひもや羽の付いたおもちゃは大好きだけど、遊び終わったら出しっぱなしにしないで、猫の届かない場所に片付けてね。

誤飲を防ぐための注意点
アニコム損保の保険金請求データの分析では、犬・猫ともに0〜2歳の若い時期に誤飲事故が多いこと、初めて犬・猫を迎えた家庭や、過去に誤飲したことがある場合にリスクが高い傾向があることが示されています(出典:アニコム損保(2026年5月))。子猫を迎えたばかりの家庭は、特に気をつけましょう。
- ひも・羽・小さな部品が付いたおもちゃは出しっぱなしにしない:遊び終わったら、ふた付きの箱などにしまう
- 壊れかけたおもちゃはすぐ捨てる:ほつれたひもや、取れかけた飾りは誤飲のもと(出典:FRaU(獣医師執筆))
- おもちゃ以外のひも状のものも片付ける:ヘアゴム、輪ゴム、衣類のひも、裁縫道具など
- 無理に取り上げない:慌てて取り上げようとすると、焦って飲み込んでしまうことがある。「ちょうだい」などで離す練習をしておく(出典:アニコム損保)
- 飲み込んだかもしれないときは動物病院へ:体重と、何をいつ飲み込んだかを伝えられるようにして、すぐに問い合わせる(出典:FRaU(獣医師執筆))

留守番のときに、おもちゃを置いておくのはだめなんですか?

置いておくなら、口に入らない大きさで、ひもや取れる部品のないものにしてね。ひも付きのおもちゃは、人が見ているときだけにしよう。
留守番中に起きやすいトラブルの防ぎ方は「猫の留守番は何日まで?」でも解説しています。
年齢・性格に合うおもちゃ
子猫
子猫は好奇心が強く、何でも口に入れて確かめようとします。誤飲が多い時期でもあるため、ひも付きのおもちゃは飼い主が持って遊ぶことを徹底し、ひとり遊び用は大きめのボールなどにしましょう。迎える前にそろえるものは「猫を飼うときに必要なもの一覧」にまとめています。
シニア猫
年齢を重ねると、遊ぶ時間は短くなりがちです。床をはうようにゆっくり動かす猫じゃらしや、寝転んだまま抱えられるけりぐるみなど、無理なく体を動かせる遊び方を選びましょう。
多頭飼い
おもちゃの取り合いになる場合は、同じおもちゃを複数用意するか、1匹ずつ順番に遊ぶ時間をつくります。猫どうしで追いかけ合える、トンネルやキャットタワーも役立ちます(キャットタワーの選び方)。
おもちゃを上手に使える人
- 猫じゃらしなどで毎日少しずつ遊べる
- 遊び終わったらおもちゃを片付けられる
- 猫の反応を見ておもちゃを入れ替えられる
使い方を見直したい人
- ひも付きのおもちゃを出しっぱなしにしがち
- 留守番中のひとり遊びだけに頼りたい
飽きさせない遊び方のコツ
- おもちゃを「獲物」のように動かす猫の目の前で振り回すより、物陰から少し出したり、床をはわせたり、急に止めたりすると、獲物らしく見えて興味を引きやすくなります。
- 最後は捕まえさせる追いかけるだけで終わらせず、最後におもちゃを捕まえさせると、満足して遊びを終えやすくなります。
- 出しっぱなしにせず、入れ替えるいつも見えているおもちゃには慣れてしまいがちです。いくつかを順番に出すと、新鮮さを保ちやすくなります。
- 短い時間を何回かに分ける1回に長く遊ぶより、短い時間を何回かに分けたほうが、猫も集中しやすくなります。
若い猫や、体力を持て余している猫は、遊びや運動の時間を設けてエネルギーを発散させることが、誤飲事故の予防にもつながるとされています(出典:アニコム損保)。
よくある質問
レーザーポインターで遊んでもいいですか?
光を追いかけて喜ぶ猫もいますが、光は捕まえられないため、最後は実際に捕まえられるおもちゃに切り替えて終えるとよいでしょう。光を猫や人の目に向けないように注意してください。
またたび入りのおもちゃは使っても大丈夫ですか?
またたびに反応する猫は多く、遊ぶきっかけづくりに使われています。反応の強さには個体差があるため、様子を見ながら使い、与えすぎないようにしましょう。
おもちゃを噛みちぎってしまいます。
噛む力が強い猫には、丈夫な素材のおもちゃを選び、壊れかけたらすぐに捨てましょう。ちぎった部分を飲み込んだかもしれないときは、動物病院に相談してください。
手で遊ばせてもいいですか?
手をおもちゃにすると、手にかみつく癖がつくことがあります。遊ぶときは猫じゃらしなど、手から離れたおもちゃを使いましょう。
おもちゃはいくつくらいあればいいですか?
数は多くなくても大丈夫です。ふたり遊び用とひとり遊び用をいくつか用意し、順番に入れ替えて使うと飽きにくくなります。
参考・出典
- FRaU「ペットの『不治の病』誤飲・誤食の危険性」(獣医師・片川優子さん執筆)(確認日:2026年10月3日)
- アニコム損保「犬と猫の誤飲事故、0~2歳で増加傾向」(2026年5月28日)(確認日:2026年10月3日)
まとめ
- 猫じゃらしなど、獲物の動きをまねできるおもちゃは多くの猫が夢中になりやすい
- おもちゃは「ふたり遊び用」と「ひとり遊び用」に分けて選ぶ
- ひもや小さな部品のあるおもちゃは、人が見ているときだけ使い、遊んだら片付ける
- ひとり遊び用は口に入らない大きさで、壊れにくいものを。壊れかけたらすぐ捨てる
- 獲物のように動かし、最後は捕まえさせる。おもちゃを入れ替えると飽きにくい
安全なおもちゃを選んで遊び方を少し工夫すれば、猫との遊びの時間がもっと楽しくなります。
