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猫の爪切りのやり方|道具の選び方と嫌がるときのコツ

猫が爪とぎをしているから、爪切りはしなくても大丈夫。そう思っていませんか。爪とぎは古い爪をはがす行動で、爪の長さや鋭さを整えるものではありません。とはいえ、猫に嫌がられて爪切りが進まない、という悩みもよく聞きます。

この記事では、猫の爪切りのやり方を、そろえたい道具、手順、頻度の目安、嫌がるときのコツに分けて整理しました。獣医師監修の情報をもとに、爪切りの種類ごとの特徴や、出血したときの対応、どうしてもできないときの頼り方もまとめています。

ユイさん
ユイさん

爪切りをしようとすると、猫が逃げてしまうんです。

この記事でわかること
  • 猫に爪切りが必要な理由
  • 猫の爪切りのやり方(5つの手順)
  • 爪切りの種類と選び方
  • 年齢別の頻度の目安
  • 嫌がるときのコツとできないときの対応
目次

結論:猫専用の爪切りで、ピンクの部分を避けて先端を少しだけ切る

結論:成猫は3週間〜1か月に1回が目安。1回で全部切ろうとせず、少しずつ慣らす

猫の爪切りは、猫専用の爪切りを使い、血管と神経が通っているピンクの部分を避けて、とがった先端を2〜3mmほど切るのが基本です(出典:ペティオ(獣医師監修))。人用の爪切りだと、爪が割れたり猫が痛がったりすることがあります。

頻度は、成猫で3週間〜1か月に1回、子猫で1〜2週間に1回が目安とされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。嫌がる場合は、1日に1〜2本だけと決めて少しずつ進める方法もあります。

猫の年齢・状態爪切りの目安
成猫(1歳以上)3週間〜1か月に1回
子猫1〜2週間に1回
高齢の猫・爪とぎをあまりしない猫2週間に1回を目安に爪の状態を確認

※出典:ペティオ「猫の爪の切り方」(獣医師監修)。爪の伸び方には個体差があります。

猫に爪切りが必要な理由

猫の爪は玉ねぎのような層になっていて、爪とぎは古い層をはがして新しい爪を出す行動です。そのため、爪とぎをしても爪の長さや鋭さはそのままです。外で暮らす猫は爪が自然にすり減りますが、室内で暮らす猫は爪がとがったまま伸びやすくなります(出典:ペティオ(獣医師監修))。

爪を伸ばしたままにすると、次のようなことが起こりやすくなるとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。

  • 飼い主や同居の猫がけがをする:じゃれたり、ひざに飛び乗ったりしたときに爪が引っかかる
  • 人が感染症にかかるおそれ:ひっかき傷から「猫ひっかき病」や「パスツレラ症」に感染することがある
  • 猫自身のけが:カーテンやカーペットに爪が引っかかって折れる、伸びすぎた爪が肉球に刺さる
  • 壁や家具の傷:とがった爪で傷がつきやすくなる

世田谷区の飼い方のパンフレットでも、猫の爪は鋭くとがっていて、家具を傷つけたり、思わぬけがの原因になったりするため、伸びたら猫用の爪切りで切ることがすすめられています(出典:世田谷区「猫の飼い方」)。

ハコ
ハコ

爪とぎは「古い爪をはがす」ため、爪切りは「長さと先を整える」ため。役割が違うから、両方必要なんだ。

猫の爪切りのやり方|道具と5つの手順

そろえたい道具

道具役割・選び方
猫専用の爪切りはさみタイプかギロチンタイプ。人用は使わない
ごほうびお気に入りのおやつやフード。気をそらす・終わったあとにほめる
洗濯ネット・バスタオル暴れてしまう猫を落ち着かせ、動きにくくする
清潔なガーゼ・コットン万が一出血したときの止血用

※出典:ペティオ(獣医師監修)。全部そろえる必要はなく、猫の様子に合わせて用意します。

爪切りの種類

はさみタイプは文房具のはさみと同じ形で、初めての人でも使いやすく、深爪を防ぐストッパー付きのものもあります。ただし切る力はあまり強くないため、硬めの成猫の爪では注意が必要です。ギロチンタイプは、穴に爪を通してひと息に切れるため爪が割れにくい一方、穴が成猫に合わせた大きさのため、子猫では深爪のおそれがあり、太くなった爪は穴に通らないこともあります(出典:ペティオ(獣医師監修))。

5つの手順

  1. ごほうびを用意するお気に入りのおやつなどで気をそらします。
  2. 後ろから抱えて足先を持つ猫を後ろから抱えてひざに乗せ、利き手と反対の手で足先を持ちます。後ろ足からのほうがやりやすいことが多いです。強く押さえつけないようにしましょう。
  3. 肉球を軽く押して爪を出す肉球を押すと、隠れている爪が出てきます。押しすぎないよう注意します。
  4. ピンクの部分を避けて先端を切る爪が透けてピンクに見える部分には血管と神経が通っています。そこを避け、とがった先端を2〜3mmほど切ります。爪が黒くて血管が見えない場合は、肉球の高さを目安にします。
  5. 終わったらごほうびをあげるたくさんほめて、爪切りは嫌なことではないと覚えてもらいます。

手順の出典:ペティオ「猫の爪の切り方」(獣医師監修)。万が一出血したら、すぐに清潔なガーゼやコットンで押さえて止血し、しばらくしても止まらない場合は動物病院に行きましょう。

嫌がるときにスムーズに進めるコツ

  • 活発な時間帯は避ける:遊んで興奮しているときより、寝ていてリラックスしているときを狙う
  • 始める前にもごほうび:機嫌がよくないときは、先におやつをあげて気持ちをそらす
  • 1回で全部切らない:1日に1〜2本だけと決めて、少しずつ進める
  • ふだんから足をさわる:なでながら少しずつ足や肉球にふれ、さわられることに慣らす
  • 視界をさえぎる:暴れるときは、バスタオルや洗濯ネットで体を包むと落ち着くことがある

コツの出典:ペティオ(獣医師監修)。どうしてもうまくいかないときは、無理に押さえつけず、動物病院やトリマーにお願いするのも一つの方法です。無理を続けると、猫との信頼関係を損ねてしまうおそれがあります(出典:ペティオ(獣医師監修))。

ケンさん
ケンさん

猫の爪を抜いてしまう処置もあると聞いたことがありますが……。

ハコ
ハコ

爪の根元には血管や神経が通っていて、抜くと激しい痛みを与えてしまうんだ。爪抜きは絶対にしないでね。

爪抜きは、強い痛みやストレスから、トイレの砂をかかなくなる、粗相をするといった問題行動のきっかけにもなりかねないとされています(出典:ペティオ(獣医師監修))。

子猫・高齢の猫・多頭飼いの注意点

子猫

子猫は運動量が多く、爪の伸びが早いため、1〜2週間に1回が目安です(出典:ペティオ(獣医師監修))。小さいうちから足をさわられることに慣らしておくと、成猫になってからの爪切りが楽になります。迎える前にそろえるものは「猫を飼うときに必要なもの一覧」にまとめています。

高齢の猫

高齢の猫は爪とぎの回数が減り、古い爪がはがれずに爪が太くなることがあります。太く伸びた爪は肉球に刺さりやすいため、2週間に1回を目安にこまめに確認しましょう。爪の伸び方が明らかに変わった場合は、病気やけがの影響も考えられるため、動物病院に相談しましょう(出典:ペティオ(獣医師監修))。

多頭飼い

猫どうしのじゃれ合いやけんかで、お互いにけがをすることがあります(出典:ペティオ(獣医師監修))。全員の爪を定期的に確認しましょう。多頭飼いの環境づくりは「猫の多頭飼いの準備」で解説しています。

自宅で爪切りしやすい人

  • 猫がリラックスしている時間を作れる
  • 1本ずつでも少しずつ続けられる
  • ふだんから足をさわるスキンシップができる

プロに任せたほうがよい人

  • 猫が強く暴れて、けがのおそれがある
  • 爪が太い・巻いているなど、切り方に迷う

よくある質問

爪とぎがあれば、爪切りはしなくていいですか?

爪とぎは古い爪の層をはがす行動なので、爪の長さや鋭さは整いません。室内で暮らす猫は、定期的な爪切りが必要です。

人用の爪切りを使ってもいいですか?

人用の爪切りだと、爪が不自然に割れたり、猫が痛がったりすることがあります。猫専用の爪切りを使いましょう。

黒い爪で血管が見えません。

血管が見えない場合は、肉球の高さを目安に、先端を少しだけ切りましょう。不安なときは、動物病院で切り方を教えてもらうと安心です。

深爪して血が出てしまいました。

すぐに清潔なガーゼやコットンで押さえて止血しましょう。しばらくしても止まらない場合は、動物病院に行きましょう。

爪やすりを使う方法もありますか?

電動の爪やすりで先を丸く整える方法もあります。音に驚く猫もいるため、慎重に使いましょう。

まとめ

この記事のまとめ
  • 爪とぎでは爪の長さは整わない。室内で暮らす猫には定期的な爪切りが必要
  • 猫専用の爪切りで、ピンクの部分を避けて先端を2〜3mmほど切る
  • 目安は成猫で3週間〜1か月に1回、子猫で1〜2週間に1回
  • リラックスしているときに、1日1〜2本ずつでもよいので少しずつ進める
  • どうしても難しいときは動物病院やトリマーへ。爪抜きは絶対にしない

道具と手順を押さえて少しずつ慣らせば、猫にも飼い主さんにも負担の少ない爪切りができるようになります。

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