「高たんぱく」をうたうドッグフードが増えています。でも、パッケージの「粗たんぱく質 38%以上」といった数字を見ても、それが多いのか少ないのか、どう比べればいいのか迷いませんか。ドライとウェットでも数字の意味が違います。
この記事では、ドッグフードのタンパク質量の見方を、保証成分の読み方、ドライとウェットを比べる「乾物換算」、たんぱく源(肉・魚・豆)の確認方法の順に解説します。高たんぱくのフードの例として、アカナ・オリジンの成分も紹介します。
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「たんぱく質38%」と「9%」って、ウェットとドライで全然違うんですけど、どう比べればいいんですか?
- 保証成分の「粗たんぱく質」の読み方
- ドライとウェットを比べる「乾物換算」
- たんぱく源(肉・魚・豆)の確認方法
- 高たんぱくのフードを選ぶときの注意点
結論:「%」は水分を除いて比べ、たんぱく源は原材料欄で確認する
結論:ドライとウェットは水分量が違うので、そのままの%では比べられない。乾物換算と原材料欄で比べる
パッケージの成分表示は、水分を含んだ状態での割合です。ウェットフードは水分が約8割あるため、数字が小さく見えます。水分を除いた割合(乾物換算)に直すと、ドライとウェットを同じ基準で比べられます。
また、たんぱく質が肉や魚からきているのか、豆類などの植物からきているのかは、原材料欄を見ないとわかりません。原材料は使用量の多い順に書くルールです(出典:ペットフード公正取引協議会)。

保証成分の「粗たんぱく質」の読み方
ペットフードの成分は、たんぱく質・脂質・粗繊維・灰分・水分を重量百分比(%)で、「以上」「以下」をつけて表示するルールです(出典:ペットフード公正取引協議会)。「粗たんぱく質 38%以上」なら、そのフード100gのうち、たんぱく質が38g以上含まれているという意味です。
- 「以上」は最低量:実際にはそれより多く含まれていることがある
- 水分を含んだ割合:水分の多いフードほど、数字は小さくなる
- たんぱく源はわからない:肉・魚・豆などのどれからきているかは、原材料欄で確認する

成分表の%は「水分込み」。ここがわかると、ドライとウェットの数字の差に驚かなくなるよ。
ドッグフードのタンパク質量の見方と選び方
乾物換算で比べる
乾物換算のたんぱく質は、「粗たんぱく質(%)÷(100−水分(%))×100」で計算できます。
| フード | 粗たんぱく質 | 水分 | 乾物換算のたんぱく質 |
|---|---|---|---|
| オリジン オリジナル(ドライ) | 38%以上 | 12%以下 | 約43% |
| アカナ アダルトドッグレシピ(ドライ) | 29%以上 | 12%以下 | 約33% |
| バーキングヘッズ ボウル リッキン・チキン(ウェット) | 9% | 79% | 約43% |
※アカナ・オリジン公式ストア、Treats Factoryの商品ページの表示より当サイトで計算した概算(2026年10月7日確認)。水分は表示の上限値を使用。
このように、ウェットの「9%」も、水分を除くとドライのオリジンと同じくらいのたんぱく質量になります。表示の数字だけを並べて比べないよう注意しましょう。
たんぱく源を確認する
原材料欄の最初のほうに肉や魚が並んでいるか、豆類(レンズ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆など)がどのくらいの位置にあるかを見ます。たとえばアカナ アダルトドッグレシピは、新鮮鶏肉・鶏ミールのあとに、赤レンズ豆やグリーンピースが続きます。オリジン オリジナルは、最初の10種類ほどが鶏肉・七面鳥・魚・卵などの動物原材料です(各商品ページの表示)。
公式サイトでは、肉食動物のDNAを持つ犬や猫の健康のためには、豊富で高品質な肉やたんぱく質が不可欠という考えが示されています(出典:アカナ・オリジン公式)。ただし、どのくらいのたんぱく質量が合うかは、年齢や活動量、体の状態によって違います。

原材料欄の最初の5つくらいを見るだけでも、そのフードの「主役」がだいたいわかるよ。
例:アカナ・オリジンのたんぱく質量
| 商品 | 対象 | 粗たんぱく質 | 脂肪分 | 動物原材料 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| オリジン オリジナル | 全年齢 | 38%以上 | 18%以上 | 85% | 340g・1,650円 |
| オリジン フィット&トリムドッグ | 全年齢(体重管理) | 40%以上 | 13%以上 | 85% | 2kg・7,480円 |
| オリジン パピー | 子犬 | 38%以上 | 20%以上 | 85% | 340g・1,650円 |
| アカナ パシフィカドッグ | 全年齢 | 35%以上 | 17%以上 | 70% | 2kg・7,370円 |
| アカナ アダルトスモールブリードレシピ | 小型犬の成犬 | 31%以上 | 17%以上 | 60% | 340g・1,408円 |
| アカナ シニアドッグレシピ | シニア | 33%以上 | 14%以上 | 65% | 2kg・6,358円 |
※アカナ・オリジン公式ストアの商品ページより(2026年10月7日確認)。価格は最小サイズの税抜価格に消費税10%を加えた額。送料は全国一律700円(税抜)。
高たんぱくのフードを選ぶときの注意点
- 年齢・体格・活動量に合った対象のフードを選ぶ(子犬・成犬・シニアなど)
- 高たんぱくのフードはカロリーも高めのことが多い。給与量を必ず確認する
- 腎臓などの持病がある・療法食を食べている場合は、たんぱく質の量について動物病院に相談する
- 切り替えは少しずつ(新しいフード25%から、5〜7日かけて)
- 主食として与えられる栄養基準を満たしているか確認する
たんぱく質は多ければ多いほどよい、というものではありません。愛犬の年齢や体の状態に合っているかどうかがいちばん大切です。気になることがあれば、かかりつけの動物病院で相談しましょう。

数字が大きいほうがいいと思い込んでました。うちの子に合うかどうかで考えます。
よくある質問
「粗たんぱく質」の「粗」とはどういう意味ですか?
分析方法による呼び方で、フードに含まれるたんぱく質のおおよその量を表しています。
高たんぱくのフードは子犬にもいいですか?
子犬用と表示されたものを選びましょう。オリジン パピーやアカナ パピーレシピなど、子犬向けのフードがあります。
シニア犬にも高たんぱくのフードを与えていいですか?
シニア犬向けのフードもあります(オリジン シニア、アカナ シニアドッグレシピなど)。持病がある場合は、動物病院に相談してから選びましょう。
同じたんぱく質量なら、どのフードも同じですか?
たんぱく質の量が同じでも、たんぱく源(肉・魚・豆など)や脂質、カロリー、そのほかの原材料は違います。成分表と原材料欄の両方を見て比べましょう。
ウェットとドライを混ぜるときはどう計算しますか?
たんぱく質の量よりも、まずカロリーで量を調整しましょう。ウェットを足した分のカロリーだけドライを減らすのが基本です。
参考・出典
- ペットフード公正取引協議会「公正競争規約に基づく必要表示事項及び表示制限について」(確認日:2026年10月7日)
- アカナ・オリジン公式「よくある質問」(確認日:2026年10月7日)
- アカナ・オリジン公式「オリジン オリジナル」(確認日:2026年10月7日)
- アカナ・オリジン公式「アカナ アダルトドッグレシピ」(確認日:2026年10月7日)
- Treats Factory「バーキングヘッズ ボウル リッキン・チキン ウェット」(確認日:2026年10月7日)
まとめ
- 成分表の「粗たんぱく質○%以上」は、水分を含んだ状態での最低量
- ドライとウェットは、水分を除いた「乾物換算」で比べる
- たんぱく源(肉・魚・豆)は、原材料欄の順番で確認する
- 高たんぱくのフードはカロリーも高めのことが多い。給与量を確認する
- 持病がある場合は、たんぱく質の量について動物病院に相談する
数字の読み方がわかれば、高たんぱくのドッグフードも自分の目で比べられます。
